シーホース三河は、12月24日(土)、25日(日)、FE名古屋との初の愛知ダービーとなる試合を敵地の名古屋市枇杷島スポーツセンターで戦った。

 Game1の第1Qは固い守りから攻撃につなげる完璧な立ち上がりで、開始2分で10-0と大量リードを奪う。なおも細谷が3Pシュート、ガードナーがパワーアタックで対抗するなど、27-18とリードし、終了。

 迎えた第2Qもディフェンスで我慢しつつ、長野がディフェンスリバウンドからテンポを上げ、柏木がファストブレイクで加点。流れを引き戻すと、終了間際に角野がコーナーから3Pシュートを決めて、43-36で折り返す。

 第3Q、名古屋ジョーンズを中心に反撃するが、ガードナーのポストアップを起点にオフェンスを展開。終盤には柏木がドライブ、ボーナススローの連続得点。65-51と一気に突き放す。迎えた第4Qも主導権を譲らない。残り4分半、西田のスティールからローレンスダンクを叩きこむなど、85-71で快勝した。

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 25日のGame2、前日に敗れた名古屋が猛攻を見せる。第1Qは開始2分で名古屋に0-10と劣勢を強いられる。イージーシュートを決めきれないなどのミスも響き、17-22で終了。第2Qはガードナーの連続得点などで盛り返すも名古屋の勢いは止まらず36-45で折り返す。

 このまま引き下がるわけにはいかない三河は第3Q、角野のファストブレイク、3Pシュートで食らいつくも一進一退の攻防を続ける。終盤、追い上げ、58-60と2点差で終了。最終第4Qは名古屋の激しいディフェンスにも阻まれ、一時は2桁ビハインドをつけられるも、長野の連続3Pシュートなどもあり、一時は2点差に迫った。しかし最後は名古屋・中村の連続得点で突き放され、72-79とあと一歩及ばなかった。

―試合結果―
2022年12月24日(土)
FE名古屋 ● 71 – 85 〇 三河
(三河通算成績 10勝12敗)

1Q FE名古屋 18–27 三河

堅守からアップテンポな攻撃につなげる完璧な立ち上がり

スターティング5は、#7長野、#18角野、#19西田、#22シモンズ、#54ガードナー。

#19西田とのコンビネーションで#22シモンズが先制点を挙げると、堅守から速い展開に持ち込んで#54ガードナーがゴール下、#7長野と#18角野が3Pシュートで得点を重ね、開始2分で10-0とロケットスタートを見せる。

#54ガードナーがフリースローを決めると、ホームのような力強い“三河リズム”が枇杷島スポーツセンターに響き渡る。FE名古屋に4点差まで追い上げられても、名古屋まで駆けつけたたくさんのファン・ブースターの“青援”を力に、#4細谷が3Pシュート、#54ガードナーがパワーアタックで対抗。終盤にもFE名古屋#13中村に連続で7得点を決められるが、#4細谷、#13ジャワトが立て続けに3Pシュートを射抜いて、9点リードで最初の10分を終える。

2Q FE名古屋 36–43 三河(FE名古屋 18–16 三河)

ディフェンスで我慢し、7点リードで後半へ

スタートは、#1中村、#4細谷、#13ジャワト、#22シモンズ、#54ガードナー。

FE名古屋#14ウィリアムズ、#18相馬の得点で先手を取られるが、#1中村のキックアウトから#13ジャワトが3Pシュートを射抜いて主導権を渡さない。

その後はやや得点のペースが落ちるも、ディフェンスで我慢し、#9ローレンス Ⅱ、#21橋本のフリースローでリードを保つ。FE名古屋#14ウィリアムズに豪快なダンクを決められるが、#54ガードナーが厳しいディフェンスを受けながらもパワーで押し込んでお返しする。

#7長野がディフェンスリバウンドからテンポを上げ、#3柏木がファストブレイクで加点。流れを引き戻すと、終了間際に速いボールムーブから#18角野がコーナー3Pシュートを決めて、36–43で試合を折り返す。

3Q FE名古屋 51–65 三河(FE名古屋 15–22 三河)

ガードナーを起点にしたチームオフェンスでリードを拡大

スタートは、#7長野、#18角野、#19西田、#22シモンズ、#54ガードナー。

FE名古屋は#22ジョーンズを中心に反撃するが、#54ガードナーのポストアップを起点にオフェンスを展開。ダブルチームで対応されればキックアウトして#7長野の3Pシュートをアシストし、#7長野との2メンゲーム、相手ディフェンスのズレを突いてドライブと連続得点を挙げて点差を広げる。

FE名古屋はタイムアウトを取るが、#22シモンズがFE名古屋#3エヴァンスのシュートをブロックショットで防ぎ、残り2分半に#19西田がミドルシュートを決めて46-56とリードを二桁に拡大する。

さらに#3柏木がドライブ、ボーナススローの連続得点。残り1分にはディフェンスリバウンドから#19西田がプッシュし、#3柏木がレイアップで決めて48-64と一気に畳み掛ける。

4Q FE名古屋 71–85 三河(FE名古屋 20–20 三河)

終始主導権を握り、14点差で完勝

スタートは、#3柏木、#4細谷、#9ローレンス Ⅱ、#21橋本、#54ガードナー。

FE名古屋は#3エヴァンス、#14ウィリアムズが粘りを見せるが、#9ローレンス Ⅱがダブルチームをものともせずバスケットカウントを奪い、#21橋本が3Pシュートを射抜いて点差を詰めさせない。残り4分半、#19西田のスティールから#9ローレンス Ⅱがダンクを叩き込んで20点差を築く。

2分半を残して#54ガードナーがファイルアウトになるが、時計を進めながら#9ローレンス Ⅱが3Pシュート、#19西田がドライブ、#9ローレンス Ⅱがバスケットカウントと得点を積み上げ、最後まで主導権を握ったまま 71–85で快勝した。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一  試合後コメント

FE名古屋さんは今シーズンB1に上がったチームですが、非常に強いチームだと思います。

そのチームに対して我々は良いディフェンスとオフェンスができたかなと思っています。

今日は、選手も危機感を持って挑んだので、最後はミスをしてしまいましたけれど結果的には、勝つことができて良かったです。

明日は今日と違う展開になってくると思うので、気を引き締めて頑張ります。

―試合結果―
2022年12月25日(日)
FE名古屋 〇 79 – 72 ● 三河
(三河通算成績 10勝13敗)

1Q FE名古屋 22–17 三河

開始2分で二桁ビハインドの苦しい立ち上がり

スターティング5は、#7長野、#18角野、#19西田、#22シモンズ、#54ガードナー。

FE名古屋タイトなディフェンスに苦戦し、開始2分で0-10とGame1とは真逆の展開となる。

#54ガードナーがフェイダウェイで初得点を挙げ、#54ガードナーのキックアウトから#7長野が3Pシュートを射抜いてようやく落ち着きを取り戻すが、FE名古屋もすぐに#22ジョーンズが3Pシュートを決め返して流れを渡さない。

イージーシュートを決め切ることができず、二桁ビハインドを追う我慢の時間が続くが、粘り強いディフェンスでFE名古屋のターンオーバーを誘って踏みとどまる。残り2分半、#22シモンズのブロックショットから#19西田が走り、#22シモンズのリバウンド、#54ガードナーの1on1で5点差に追い上げる。

2Q FE名古屋 45–36 三河(FE名古屋 23–19 三河)

ガードナー 前半20得点の奮闘も、9点ビハインドで後半へ

スタートは、#1中村、#4細谷、#9ローレンス Ⅱ、#21橋本、#54ガードナー。

#54ガードナーのポストアップ、#9ローレンス Ⅱのリバウンドで22-21と1点差に迫る。

しかしFE名古屋#18相馬に2連続、さらに#3エヴァンスと立て続けに3Pシュートを決められ、再び9点のビハインドを背負う。

#54ガードナーの連続得点、#22シモンズのリバウンドなどで追撃するが、FE名古屋の得点を止められず、9点差のまま試合を折り返す。

3Q FE名古屋 60–58 三河(FE名古屋 15–22 三河)

オフェンスにリズムが生まれ、2点差で最終Qへ

スタートは、#7長野、#18角野、#19西田、#22シモンズ、#54ガードナー。

後半に入り、テンポ良くパスが回り始めるが、シュートがリングに嫌われてスコアを伸ばせず、FE名古屋#3エヴァンスの3Pシュートでリードを12点に広げられる。

#18角野のファストブレイク、3Pシュートの連続得点で食らいつき、#22シモンズのバスケットカウント、#54ガードナーの連続得点で点差を詰めようとするが、FE名古屋も譲らず、一進一退の展開が続く。

残り3分に#19西田の巧みなステップでディフェンスをかわしてレイアップを決め、カットインした#18角野がダンクを叩き込んで5点差に追い上げる。さらに#19西田のボーナススロー、#22シモンズの1on1で59-56とワンポゼッション差に迫り、終了間際に#19西田のドライブで2点差に追い上げて最終Qを迎えた。

4Q FE名古屋 79–72 三河(FE名古屋 19–14 三河)

長野が2本の3Pシュートで猛追するも届かず、連勝を逃す

スタートは、#1中村、#4細谷、#9ローレンス Ⅱ、#19西田、#22シモンズ。

FE名古屋#13中村に先制されるが、#22シモンズがゴール下で応戦する。しかしその後はFE名古屋の激しいディフェンスに得点を奪えず、じりじりと離され、残り5分にFE名古屋#18相馬の3Pシュートで二桁ビハインドをつけられる。

すぐに#7長野が3Pシュートで返上。#7長野のディープ3Pシュート、#54ガードナーのユーロステップで残り3分に72-70と2点差に迫ったが、FE名古屋#13中村の連続得点で突き放され、悔しい敗戦となった。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一  試合後コメント

今日は、FE名古屋さんがエナジー全開で試合に入ってきて我々が受けてしまったことが一番悪かったところです。

その後はいい感じにジワジワ追いかけていったのですが、チームのやりたいことが途中でチグハグになってしまって、ディフェンスのインテンシティが下がってしまった時間があり、そこが残念でした。

あとは#54 ダバンテ・ガードナー選手に前半、頼りすぎてしまって、チームのバランスが悪いところがあった。

昨日は彼が点数をとりながらも周りを生かしていたのですが、今日は彼だけになってしまったので、そうなるとチームのバランスも悪くなってしまう。そこが反省点です。

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