プレミアリーグ第17節が26日に行われ、ブレントフォードトッテナムが対戦した。

 FIFAワールドカップカタール2022が幕を閉じ、“ボクシング・デー”からプレミアリーグが再開。11選手をW杯に派遣したトッテナムは、ハリー・ケインソン・フンミンスターティングメンバーに名を連ね、3位決定戦に出場したイヴァン・ペリシッチも先発入り。一方、決勝の舞台に立ったウーゴロリスはベンチスタートとなり、王者のクリスティアン・ロメロには休養が与えられた。なお、リチャーリソンは負傷、ロドリゴ・ベンタンクールは警告の累積で欠場した。対するブレントフォードでは、262件の賭博規則違反疑いでイングランドサッカー協会の調査を受けている真っ最中のイヴァン・トニーが先発した。

 試合の均衡が破れたのは15分、ホームのブレントフォードが先制する。相手のミスパスを自陣でカットしたベン・ミーが前方に浮き球を送り、トニーが頭で左のブライアン・ムベウモに流す。ムベウモが折り返したボールにマティアス・イェンセンが合わせると、シュートは相手DFに当たってコースが変化。相手GKフレイザー・フォースターがボールをキャッチし損ねると、こぼれ球をヴィタリー・ヤネルトが押し込んだ。

 公式戦9試合連続で相手の先制点を許す形となったトッテナムは、いつも通り低調な内容の前半を過ごし、決定機を作り出すことができない。44分にはイヴ・ビスマのボールロストからカウンターを受けてトニーにゴールネットを揺らされたが、これはオフサイドで事なきを得た。トッテナムは1点ビハインドで折り返す。

 54分、ブレントフォードがリードを広げる。相手DFエリックダイアーのクリアミスで右コーナーキックを獲得すると、インスイングのボールをニアのクリスティアン・ノアゴールが頭ですらす。ファーに飛び込んだトニーが合わせて押し込んだ。

 それでも、トッテナムは65分に1点を返す。敵陣中央からクレマン・ラングレがピンポイントクロスを供給。ケインが頭で合わせて流し込んだ。ケインは“ボクシング・デー”通算10得点目となり、ロビー・ファウラー氏を抜いてプレミアリーグ歴代最多となった。

 そして71分、トッテナムが試合を振り出しに戻す。デヤン・クルゼフスキがマット・ドハーティとのワンツーパスで右サイドの深い位置を取り、グラウンダーで折り返す。これが相手に当たってボックス中央のピエールエミール・ホイビュルクに渡る。ホイビュアは冷静にトラップすると、コースを狙い澄まして右足を振り抜き、ゴール左隅へと突き刺した。

 第14節ボーンマス戦(○3-2)や第16節リーズ戦(○4-3)でも不利な状況をひっくり返してきたトッテナムは、84分に絶好機到来。左からラングレがクロスを送ると、ケインが相手GKダビド・ラヤよりも先に頭で触ったが、シュートはクロスバーに嫌われて逆転とはならない。

 トッテナムは終盤押し込む時間が続いたが、次の1点は奪えず。再開初戦は2-2のドローに終わった。次節、ブレントフォードは30日に敵地でウェストハム、トッテナムは2023年1月1日にホームでアストン・ヴィラと対戦する。

【スコア】
ブレントフォード 2-2 トッテナム

【得点者】
1-0 15分 ヴィタリー・ヤネルト(ブレントフォード
2-0 54分 イヴァン・トニー(ブレントフォード
2-1 65分 ハリー・ケイントッテナム
2-2 71分 ピエールエミール・ホイビュルク(トッテナム) 

スターティングメンバー
トッテナム(3-4-2-1)
ロリス;タンガンガ(67分 サンチェス)、ダイアーラングレ(90+5分 デイヴィス);ドハーティ、ビスマ、ホイビュルク、ペリシッチ;クルゼフスキ、ソン;ケイン

ブレントフォードとトッテナムが対戦した [写真]=Tottenham Hotspur FC via Getty Images