プレミアリーグ第17節が26日に行われ、リヴァプールアストン・ヴィラが対戦した。

 直近のプレミアリーグではマンチェスター・Cと並んで優勝争いを盛り上げてきたリヴァプールだったが、今季はスタートダッシュに失敗。FIFAワールドカップカタール2022の中断期間前は6位で終えており、後半戦の巻き返しが期待されている。一方、アストン・ヴィラは現在12位。強敵を下して、シーズン後半戦を良い形でスタートしたい。

 リヴァプールは、モハメド・サラーやチアゴ・アルカンタラなどW杯に出ていない選手たちに加えて、フィルジル・ファン・ダイクアリソンなど、カタールでの戦いを終えた選手たちもスターティングメンバーに並んだ。アレックスオックスレイドチェンバレンは今季のプレミアリーグで初のスタメン出場となっている。一方、アストン・ヴィラタイロン・ミングス、ドウグラス・ルイス、エミリアーノ・ブエンディアらがスタメン入り。アルゼンチン代表としてW杯を戦った守護神のエミリアーノ・マルティネスは、合流時期の関係でメンバー外となった。

 試合は開始早々にリヴァプールがスコアを動かす。5分、アンドリューロバートソンの狙った右コーナーキックは跳ね返されるも、敵陣でクリアボールを拾ったトレントアレクサンダーアーノルドが右足アウトサイドで最終ラインの裏にスルーパスを供給。右サイドを抜け出したロバートソンがダイレクトで折り返すと、最後はサラーが押し込み、リヴァプールが先手を取った。

 その後はホームチームのアストン・ヴィラも多くのシュートシーンを作ったが、30分にはリヴァプールビッグチャンス。相手のクリアボールが中途半端になったところを見逃さなかったダルウィン・ヌニェスがGKと1対1のチャンスを迎えたものの、ダイレクトで放たれたボレーシュートはGKロビン・オルセンの好セーブに阻まれた。

 それでも37分、リヴァプールは再びセットプレーからチャンスを迎える。アレクサンダーアーノルドの放った右コーナーキックが相手選手に当たってライン際に流れると、このボールに反応したサラーはマイナスへの落としを選択。待っていたファン・ダイクは左足のコンパクトな振りからボレーシュートを沈め、リヴァプールがリードを広げてハーフタイムに突入した。

 後半に入るとアストン・ヴィラが反撃。46分、ブバカル・カマラヒールパスからD・ルイスが持ち出して背後に送ると、オリー・ワトキンスがGKと1対1のチャンスを迎える。GKの位置を見てファーサイドに流し込んだが、ワトキンスのポジションがオフサイドだったため得点は認められず。

 その後もアストン・ヴィラが自分たちの時間を続けると、59分には敵陣右サイドでクリアボールを拾ったところから決定機が生まれる。ジョン・マッギンが浮き球のクロスボールをピタリと止めてマイナスに繋ぐと、D・ルイスはワントラップから右足でクロスボールを供給。ファーサイドに向かったボールをワトキンスが頭で流し込み、アストン・ヴィラが1点を返した。

 後半は難しい展開を強いられていたリヴァプールだったが、81分にはジョーゴメスの浮き球スルーパスにヌニェスが反応。左のスペースに抜け出して折り返したボールはGKに弾かれたものの、こぼれ球を拾ったステファン・バイチェティッチが飛び出してきたGKを抜き去り、ゴールカバーに入っていたDFの股を通す左足シュートを沈めた。直前に投入されたばかりの18歳が試合を決めるゴールを決め、リヴァプールが勝利を決定付けている。

 試合はこのままタイムアップ。リヴァプールはノッティンガム・フォレスト戦とリーズ戦で手痛い連敗を喫した後、トッテナムサウサンプトン、そしてアストン・ヴィラを下して3連勝を飾ることとなった。一方、アストン・ヴィラリーグでは3試合ぶりの黒星に。前々節はマンチェスター・U、前節はブライトン相手に白星を飾っていたが、リヴァプールを下して3連勝とはならなかった。

 次節、リヴァプールは30日にレスターと対戦する。一方、アストン・ヴィラは2023年1月1日トッテナムとの一戦に臨む予定だ。

【スコア】
アストン・ヴィラ 1-3 リヴァプール

【得点者】
0-1 5分 モハメド・サラーリヴァプール
0-2 37分 フィルジル・ファン・ダイクアストン・ヴィラ
1-2 59分 オリー・ワトキンス(リヴァプール
1-3 81分 ステファン・バイチェティッチ(リヴァプール

バイチェティッチは試合を決める3点目を記録 [写真]=Getty Images