第101回全国高校サッカー選手権大会・1回戦が28日と29日に各地で開催された。

 28日に行われた開幕戦では、成立学園(東京B)と津工(三重)が対戦した。試合は前半で2点をリードした成立学園が、後半立ち上がりにも1点を追加。このまま成立学園の完勝かと思われたが、津工は61分と73分にゴールを決める。終了間際まで試合の行方はわからなかったが、このまま成立学園が逃げ切りに成功した。

 夏の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)を制し、夏と冬の“2冠”を目指す前橋育英(群馬)は日章学園(宮崎)と激突。試合は50分に日章学園が先手を取り、前橋育英にとっては苦しい展開となったが、59分に高足善の右足シュートで同点に追い付く。終了間際には山田皓生が逆転ゴールを挙げ、苦しみながらも前橋育英が2回戦進出を決めた。

 12大会ぶりに選手権に戻ってきた国見(長崎)は北海(北海道)との一戦に臨んだ。試合は37分に利根悠理がゴールを決めて国見が先手を取るも、66分に桜庭平良が左足シュートを沈め、北海が試合を振り出しに戻す。このまま80分間が経過し、PK戦に突入すると、国見の“守護神”であるGK今村泰斗が2本のPKをストップ。激闘の末に“名門”が2回戦へと駒を進めた。

 日大藤沢(神奈川)は西原(沖縄)に2-0で勝利。激戦区を勝ち抜いて選手権の舞台に辿り着いた日体大柏(千葉)は、芦屋学園(兵庫)を3-1で下した。米子北(鳥取)は松本国際(長野)に苦しめられながらも2-1と白星を飾り、4大会ぶりの初戦突破を決めている。

 1回戦の試合結果および2回戦の対戦カードは下記の通り。2回戦は全試合が31日に開催される。

◆■1回戦結果

成立学園(東京B) 3-2 津工(三重)
尚志(福島) 3-0 徳島市立(徳島)
北海北海道) 1-1(PK:5-6) 国見(長崎)
日大藤沢(神奈川) 2-0 西原(沖縄)
松本国際(長野) 1-2 米子北(鳥取)
盛岡商(岩手) 2-1 帝京第五(愛媛)
東邦(愛知) 1-4 履正社(大阪)
鹿島学園(茨城) 2-1 龍谷(佐賀)
帝京大可児(岐阜) 0-1 岡山学芸館(岡山)
星稜(石川) 1-2 東山(京都)
聖和学園(宮城) 2-0 大分(大分)
丸岡(福井) 1-1(PK:6-5) 高知(高知)
日体大柏(千葉) 3-1 芦屋学園(兵庫)
前橋育英(群馬) 2-1 日章学園(宮崎)
羽黒(山形) 2-3 四学香川西(香川)
日本文理(新潟) 2-1 立正大淞南(島根)

◆■2回戦対戦カード

青森山田(青森) vs 広島皆実(広島)
尚志(福島) vs 国見(長崎)
日大藤沢(神奈川) vs 米子北(鳥取)
山梨学院(山梨) vs 神村学園(鹿児島
佐野日大(栃木) vs 奈良育英(奈良)
盛岡商(岩手) vs 履正社(大阪)
鹿島学園(茨城) vs 岡山学芸館(岡山)
近大和歌山和歌山) vs 國學院久我山(東京A)
高川学園(山口) vs 富山第一(富山)
東山(京都) vs 聖和学園(宮城)
丸岡(福井) vs 日体大柏(千葉)
明桜(秋田) vs 飯塚(福岡)
昌平(埼玉) vs 近江(滋賀)
前橋育英(群馬) vs 四学香川西(香川)
成立学園(東京B) vs 日本文理(新潟)
浜松開誠館(静岡) vs 大津(熊本)