グレミオは12月31日ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの完全移籍加入を発表した。契約期間は2024年12月までの2年間となっている。背番号は「9」に決まった。

 スアレスの新天地がブラジルの古豪に決定した。ナシオナル退団が決まっていたスアレスについては、メジャーリーグサッカーMLS)のロサンゼルスギャラクシーインテル・マイアミ、メキシコのクルス・アスルなどが関心を示していた。ベテランストライカーの去就には大きな注目が集まっていたが、自身のキャリアで初となるブラジルでのプレーを選んでいる。

 グレミオ加入が決まったスアレスは、自身の公式Instagram(@luissuarez9)にユニフォームを掲げる自身の画像を投稿。「グレミオでの素晴らしい挑戦への準備は万端だ。新天地でのプレーを楽しみにしている」と意気込みも記した。

 スアレス1987年1月24日生まれの現在35歳。母国のナシオナルでプロキャリアをスタートさせると、2006年夏にオランダへと渡り、フローニンゲンでヨーロッパのキャリアをスタートさせた。その後はアヤックスリヴァプールバルセロナアトレティコ・マドリードで“エースストライカー”として活躍。アヤックス時代の2009-10シーズンにエールディヴィジリヴァプール時代の2013-14シーズンにプレミアリーグバルセロナ時代の2015-16シーズンにラ・リーガと、3つのリーグで得点王に輝いていた。バルセロナ時代には2度のラ・リーガ連覇に貢献し、加入初年度の2014-15シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)制覇も成し遂げた。

 2021-22シーズン限りでアトレティコ・マドリードを退団したスアレスは、2022年7月に古巣のナシオナルと短期契約を締結した。ウルグアイ1部リーグで14試合に出場して8ゴールを記録。10月30日に行われたリーグの年間優勝決定戦でも2得点を挙げ、クラブのリーグ制覇に大きく貢献した。その後はウルグアイ代表の一員としてFIFAワールドカップカタール2022に出場。同大会終了後にナシオナルを退団することが決まっていた。

 グレミオは2度のカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部リーグ)や3度のコパ・リベルタドーレス優勝を誇る名門。直近では2017年に“南米王者”に輝いていた。しかし、2021シーズンは苦しいシーズンとなり、1部リーグを17位でフィニッシュ。17シーズンぶりの2部降格が決まっていた。それでも、2022シーズンは2部リーグを2位で終え、来シーズンからは再び1部の舞台に返り咲くことが決まっている。

【画像】グレミオのユニフォームを掲げるスアレス

スアレスの新天地はブラジルに [写真]=Icon Sport via Getty Images