ドイツ誌『kicker』は2日、2022-23シーズン冬版のブンデスリーガ選手格付けランキングを発表した。

 この伝統企画は、GK、センターバック、サイドバック、守備的MF、攻撃的MF、ウインガーストライカーの7つのポジションごとに、ブンデスリーガの選手をランク付けするというもの。WELTKLASSE(ワールドクラス)、INTERNATIONALE KLASSE(国際クラス)、NATIONALE KLASSE(国内クラス)の3段階で評価される。なお、ロベルト・レヴァンドフスキ(現バルセロナ)やアーリング・ハーランド(現マンチェスター・C)がリーグから去り、今回ワールドクラス評価の選手は0人だった。

 ブンデスリーガで活躍する日本代表のメンバーからは、4人がランクイン。ボルシアMGのDF板倉滉がセンターバック部門で6位(国内クラス)、シュトゥットガルトのMF遠藤航が守備的MF部門で6位(国際クラス)、フランクフルトのMF鎌田大地が攻撃的MF部門で2位(国際クラス)、フライブルクのMF堂安律ウインガー部門で4位(国際クラス)となった。

『kicker』誌による各選手の寸評は以下の通り。

板倉滉は、メンヘングラートバッハで期待以上の活躍を見せた。地上でも空中でも非常に強く、よく予測し、見事なビルドアップを見せる」

「(遠藤航)29歳の日本人は、シュトゥットガルトにおいて『ミスター・ツーフェアレスィヒ(信頼できる男)』と呼ばれるほど、走りもタックルも強く、技術的にも優れており、献身的なプレーでお手本となっている。ワールドカップでは主役になった」

鎌田大地は“6番”(守備的MF)としても機能するが、彼の攻撃的なクオリティを考えると、この選手なしには考えられない。フランクフルトの同僚であるマリオ・ゲッツェと同様、この日本人選手はその見事なテクニック、スペース感覚、より良いポジションのチームメイトを見抜く能力で印象づけることができる。公式戦で12ゴール5アシストを記録したことが、それを物語っている」

「(堂安律ワールドカップでの活躍により、国際クラスに昇格した。フライブルクでは、1対1のドリブラーとして攻撃的なプレーを新たなレベルに引き上げているが、この部門の他の選手とは対照的に、24歳の彼は比較的扱いやすいスタッツしか持っていない(得点4、アシスト4)」

 各ポジションのランキングは以下の通り。(一部抜粋)

◆■GK

▼国際クラス
1位 グレゴール・コベル(ドルトムント
2位 ヤン・ゾマー(ボルシアMG
3位 ケヴィン・トラップ(フランクフルト
4位 マルヴィン・シュヴェーベ(ケルン
5位 クーン・カステールス(ヴォルフスブルク
6位 マルク・フレッケン(フライブルク)
7位 マヌエル・ノイアーバイエルン

◆■センターバック

▼国際クラス
1位 ダヨ・ウパメカノ(バイエルン
2位 マティアス・ギンター(フライブルク)

▼国内クラス
3位 リュカエルナンデスバイエルン
4位 マッツ・フンメルスドルトムント
5位 マタイス・デ・リフトバイエルン
6位 板倉滉ボルシアMG
7位 ヨシュコ・グヴァルディオール(ライプツィヒ
13位 ニクラス・ズーレ(ドルトムント

◆■サイドバック

▼国際クラス
1位 アルフォンソ・デイヴィス(バイエルン
2位 ジェレミーフリンポン(レヴァークーゼン
3位 ボルナ・ソサ(シュトゥットガルト
4位 ラミ・ベンセバイニ(ボルシアMG

▼国内クラス
5位 バンジャマン・パヴァール(バイエルン
8位 クリスティアン・ギュンター(フライブルク)
10位 ヌサイル・マズラウィ(バイエルン

◆■守備的MF

▼国際クラス
1位 ジュード・ベリンガムドルトムント
2位 ジョシュア・キミッヒ(バイエルン
3位 レオン・ゴレツカ(バイエルン
4位 セバスティアン・ローデ(フランクフルト
5位 ザヴェル・シュラーガー(ライプツィヒ
6位 遠藤航シュトゥットガルト
7位 マクシミリアン・アルノルト(ヴォルフスブルク

◆■攻撃的MF

▼国際クラス
1位 ジャマル・ムシアラ(バイエルン
2位 鎌田大地フランクフルト
3位 マリオ・ゲッツェフランクフルト) 
4位 イェスパー・リンドストロム(フランクフルト

▼国内クラス
5位 トーマス・ミュラーバイエルン
6位 ソボスライ・ドミニク(ライプツィヒ
9位 ユリアン・ブラント(ドルトムント
10位 マルコ・ロイスドルトムント

◆■ウインガー

▼国際クラス
1位 レロイ・サネ(バイエルン
2位 ヴィンチェンツォ・グリフォ(フライブルク)
3位 セルジュ・ニャブリ(バイエルン
4位 堂安律(フライブルク)
5位 ドディ・ルケバキオ(ヘルタ・ベルリン

▼国内クラス
6位 サディオ・マネバイエルン
8位 ヨナス・ホフマンボルシアMG
9位 ムサ・ディアビ(レヴァークーゼン

◆■ストライカー

▼国際クラス
1位 クリストファー・エンクンク(ライプツィヒ
2位 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト
3位 エリックマキシム・チュポ・モティング(バイエルン
4位 マルクス・テュラム(ボルシアMG
5位 ニクラス・フュルクルク(ブレーメン

▼国内クラス
8位 ユスファ・ムココ(ドルトムント
10位 ティモ・ヴェルナー(ライプツィヒ

『kicker』誌が高く評価した遠藤航(左)と鎌田大地(右) [写真]=Getty Images