レアル・マドリーは3日、アウェイで行われたコパ・デル・レイ3回戦で4部のカセレーニョと対戦し、1-0で辛勝した。

昨シーズンのプリメーラ王者のマドリーは、スーペル・コパ・デ・エスパーニャに出場するため、今回のラウンド32からの参戦に。再開初戦となったバジャドリーとのリーグ戦をベンゼマの2ゴールで勝利したアンチェロッティ率いるチームは、今週末にビジャレアル戦を控えることもあり、大幅なターンオーバーを敢行。

センシオとセバージョスの2人が継続起用となった一方、守護神クルトワベンゼマクロース、アラバといったベテランは完全休養。セカンドGKルニンやオドリオソラがミリトン、カマヴィンガ、チュアメニらと共に起用され、前線はアセンシオ、ロドリゴ、アザールの3トップとなった。

立ち上がりから主導権を握るマドリーだが、劣悪なピッチの影響もあってか、なかなか攻撃のスイッチが入らない。16分にはボックス手前で縦に運んだセバージョスが鋭いミドルシュートを枠に飛ばすが、これは相手GKのセーブに遭う。

徐々にギアを上げていきたいマドリーだが、ジャイアントキリングへモチベーションの高いカセレーニョのハイインテンシティを前に苦戦。セバージョスのシュート以降は決定機はおろか、なかなかシュートまで持ち込めず。

逆に、シンプルなクロスやセカンドの拾い合いからフィニッシュに持ち込まれてシュート数で上回られる低調な前半となった。

この体たらくを受け、アンチェロッティ監督はミリトンとチュアメニを下げてリュディガーとバルベルデをハーフタイム明けに同時投入。さらに、51分にはハムストリングを痛めたオドリオソラに代えてバジェホをピッチに送り出す。

ハーフタイムの修正が期待されたものの、後半もリズムを掴めないマドリー。61分にはボックス内で粘ったアセンシオが得意の左足を振っていくが、パワー不足のシュートはGK正面を突く。

思わぬ苦戦が続く状況に業を煮やしたイタリア指揮官は68分、アザールを諦めて18歳の長身FWアルバロ・ロドリゲスにトップチームデビューの機会を与える。すると、この交代によって左にポジションを移したロドリゴが圧巻の個人技を見せた。

69分、ボックス手前左角でボールを持ったロドリゴは鮮やかな仕掛けでDF2枚の間を突破しボックス内に侵入。カバーに入った3人目のDFにシュートコースを塞がれたかに思われたが、うまく角度を作って右足のコントロールシュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺した。

これでようやくリードを手にしたマドリーは、畳みかける攻めで2点目を奪うことはできなかったが、危なげなく相手の反撃を凌ぎ切った。そして、4部相手に苦戦を強いられながらも目標の4回戦進出を決めている。

その他のプリメーラ勢ではエルチェ、ヘタフェ、ラージョ・バジェカーノが下部カテゴリー相手に敗れる波乱が起こっている。

また、同日行われた試合結果は以下の通り。

◆コパ・デル・レイ3回戦日程・結果
▽1/3(火)
カセレーニョ(4) 0-1 レアル・マドリー
エスパニョール 3-1 セルタ
カルタヘナ(2) 1-5 ビジャレアル
セウタ(3) 1-0 エルチェ
ポルティング・ヒホン(2) 2-0 ラージョ・バジェカーノ
レバンテ(2) 3-2 ヘタフェ
ラ・ヌシア(3) 0-3 バレンシア

▽1/4(水)
リナレス(3) vs セビージャ
ログロニェス(3) vs レアル・ソシエダ
ポンテベドラ(3) vs マジョルカ
オビエド(2) vs アトレティコ・マドリー
インテルシティ(3) vs バルセロナ
アラベス(2) vs バジャドリー

▽1/5(木)
イビサ・イスラス・ピティウサス(4) vs ベティス
ヒムナスティク(3) vs オサスナ
エルデンセ(3) vs アスレティック・ビルバオ

※()内は所属カテゴリー

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