豊田ルナさんが「ミスマガジン2019」に挑戦した理由とは――?
豊田ルナさんが「ミスマガジン2019」に挑戦した理由とは――?


『週刊プレイボーイ』に登場するタレント、女優、アイドルなど、各分野で活躍する女性たち。彼女たちの記念すべき「初グラビア」にフォーカスし、撮影にまつわるエピソードや当時の想いを綴る連載シリーズ、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』

今回は女優・豊田ルナさんの前編。豊田さんは5歳から子役として活動。『悪夢ちゃん』(2012年)でドラマにレギュラー出演を果たし、以降は大河ドラマ『八重の桜』(2013年)などにも出演。『ウルトラマントリガーNEW GENERATION TIGA』(2021年)ではヒロイン・シズマ ユナを演じ、大きな話題を呼んだ。

2019年、「ミスマガジン2019」でグランプリを獲得し、初グラビアを披露。『週刊プレイボーイ』では2020年19・20合併号に登場し、可憐な姿が注目を集めました。

今回はそんな豊田さんを直撃。デビューのきっかけから、「ミスマガジン2019」に挑戦した経緯などについてを聞きました。

【画像】豊田ルナの週プレ初グラビア

豊田ルナ『週刊プレイボーイ』2020年19・20合併号(撮影/松岡一哲)より
豊田ルナ『週刊プレイボーイ』2020年19・20合併号(撮影/松岡一哲)より

――豊田さんは5歳の頃からお仕事をされています。芸能界を志したきっかけは何だったんですか?

豊田 真相は定かじゃないんですが(笑)、幼い頃、お母さんと雑誌に出る機会があって、こういうことをもっとやりたいと私が言ったのが最初です。でもお母さんによれば、それ以前から子役事務所のオーディションを見つけては、私に受けさせていたらしく、その中の一つに合格したのがきっかけらしいですけど。

――もともと人前に出るのは好きだったんですか?

豊田 クラシックバレエを3歳からやっていたので、嫌いではなかったですね。ただ仕事の意識が芽生えたのは小学校2年生の時。あるドラマのオーディションで、自分より年下のコが完璧にお芝居をしているのを見てショックを受けたんです。そこで負けず嫌いに火がつき、お芝居への意欲が高まりました。

あと当時、毎週、演技レッスンを歌やダンスと一緒に受けていたんですけど、特にエチュード(即興劇)が多かったんです。いろんなシチュエーションを考え、演じるのが楽しくて、よりお芝居への意欲が高まりました。

――お芝居に励む一方で、中学、高校とずっと学級委員長を務めるなど、学校内でも活躍していたとか。学業との両立は立派ですね。

豊田 いえいえそんな(笑)。学生が本業ですからね。学校へ通い、勉強するのは当たり前というか。

豊田ルナ

――事務所のホームページを見ると、学校では特待生だったと。

豊田 中高6年間、そうさせていただきました。仕事に行きやすいよう、親に東京の私立校に通わせてもらったんですけど、学費だけでなく、自前の衣装とか何かとお金がかかるじゃないですか。自分ができることはやりたいなって思いました。

――自立心が高いんですね。印象に残っているお仕事は?

豊田 2012年から15年にかけて出演させていただいたドラマです。初めてレギュラーで出演させてもらった『悪夢ちゃん』(2012年)、『八重の桜』(2013年)、『花燃ゆ』(2015年)の大河ドラマなど。

特にテレビで見ていた俳優さんを間近で見られる経験は大いに刺激されました。あとは『すイエんサー』(2018年)も印象に残っています。バラエティのレギュラーは初めてで、台本のない中、トーク力、対応力は相当、鍛えられました。

――アイドルグループ「Sibu3project」にも参加していましたよね。

豊田 事務所を移籍したばかりの時、マネージャーさんから声をかけられました。それまでアイドルに興味はなかったんですけど、クラシックバレエをやっていたので、パフォーマンスすることが好きだし、お芝居の中で経験が役立つこともあるんじゃないかと思って挑戦しました。いつもファンの方の熱い声援に感激しました。

――こうしてうかがっていると、公私ともに随分と順風満帆な人生を歩んでいる気がします。

豊田 いえいえ、そうでもないですよ。オーディションには数えきれないくらい落ちて、悔しい思いの連続です。それこそ、ある時なんて受かったと言われたのに、企画自体がなくなってしまったこともあったし。

あと、学校でも友人関係がうまくいかない時期はありました。いまはうまくいかない時は、ご縁がなかったんだなと思うし、辛い経験をするからこそ、強くなれるんだと思っていますね。

豊田ルナ

――その後、2019年に「ミスマガジン2019」に応募します。それはどんな経緯で?

豊田 事務所の方から声をかけてもらったのがきっかけですけど、応募要項に「グランプリは写真集確約!!」と書いてあったことに惹かれました。若い自分の姿をキレイな写真に残しておきたいじゃないですか。16歳だったので今だなと思い切って挑戦しました。

――ミスマガ(ミスマガジン)はグラビアのミスコンです。水着に抵抗は?

豊田 なかったです。過激なのはイヤでしたけど、ミスマガはフレッシュなグラビアなので安心感はありました。

――豊田さんってこれまでのキャリアからすると、真面目な優等生のイメージですよね。正直、水着姿を披露するのが意外というか。

豊田 確かに周りから「意外だね」とはよく言われました。

――勝手な推測ですけど、恐らく小さい頃からいろんな方に優等生だと言われてたと思うんです。でも若い時は特に自分のことを一方的に決めつけられるのってイヤじゃないですか。グラビアに挑戦したのはそれへの反発もあるのかなと思っていましたけど。

豊田 もちろんそう言われることへの反発心はありましたよ。でもそれを形に移すのはもう少し後ですね。自分が本当に優等生かわからないけど、そうじゃない部分もあるので、そこをわかってほしいなと思って、配信などで素の自分を意識して出すようにしていました。

いまとなっては、人が私をどう見るかは人それぞれだから、気にしても仕方ないって落ち着きましたけど(笑)。

ミスマガに挑戦したのは、自分を試したかったからですね。自分の体ひとつでどこまでやれるのか、度胸を持ってぶつかってみたかったんです。

――そうだったんですね。ミスマガは同世代の子ばかりでしたが、豊田さんはその中でも芸能界でのキャリアが長く、知名度もありました。やはりプレッシャーがあったのでは?

豊田 すごくありました(笑)。芸歴が長いので、そんなこともわからないのって姿は見せたくなかったし。

あと、私には小さい頃から応援してくださるファンの方もいます。その方たちの期待を裏切るわけにはいかない、絶対にグランプリを獲らなきゃいけないとずっと思っていました。

豊田ルナ

――初めて水着姿を撮影された時はどんな心境でしたか?

豊田 ミスマガは書類選考の後、カメラテストがあってベスト16が決まり、グランプリが決まるという流れなんですけど、最初のカメラテストの時は戸惑いましたね。白水着のワンポーズで、恥ずかしいとかはなかったんですけど、どう振舞っていいのかさっぱりわからなくて。突っ立っていればいいわけじゃない。必死になってポーズを変えていました(笑)。

――ベスト16に選ばれ、再度撮影。それが『ヤングマガジン』2019年24号に掲載され、豊田さんのグラビアが初披露されました。

豊田 白とピンクの水着カットが掲載されたんですけど、自分の写真が可愛いとかより、このカットでどれだけの方がハガキを送ってくれるかどうかばかり気になっちゃいました。

――というと?

豊田 表紙に16名が載ったんですけど、私の位置が写真の隅っこだったんです。だから目立たないんじゃないかなって。

――確かに。それにコンビニだと他の雑誌にかくれそうですよね。

豊田 ですよね! なので発売日にはコンビニに行って、自分が隠れないよう一番前の棚に面出ししました(笑)。

あと、誌面の掲載は撮影当日のくじ引きで順番が決まったんですけど、私は16番目のラストページだったんです。なので誌面を見ながら、最後までしっかり見てもらえますようにって必死に祈っていました。

――そして大きなプレッシャーを抱えながらも「ミスマガジン2019」のグランプリに見事輝きました。

豊田 事務所の会議室で聞かされたんですけど、最初は本当に自分のことなのかよくわからなかったです。でも自分がグランプリを獲れたってことがわかるともう本当に嬉しくて。涙が溢れてきて仕方なかったです。やってきたことが報われた気になったし、何かここから新しい何かが始まるような、そんなワクワクした気持ちになりました。

★後編⇒豊田ルナが語る初グラビアの記憶「自分の中にいるリトル豊田が『そういうのはダメだよ』って言うんです」

●豊田(とよだ)ルナ
2002年7月17日生まれ 埼玉県出身 
身長161cm 特技=クラッシックバレエ 
○「ミスマガジン2019」のグランプリ。最新情報は各SNSをチェックしてください。
公式Twitter【@Runa_Toyoda0717】
公式Instagram【@runstagram_717】

豊田ルナデジタル写真集『君がいた夏。』¥880(税込)撮影/熊谷貫
豊田ルナデジタル写真集『君がいた夏。』¥880(税込)撮影/熊谷貫

取材・文/大野智己 撮影/山上徳幸

豊田ルナさんが「ミスマガジン2019」に挑戦した理由とは――?