コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)ラウンド32が4日に各地で行われた。

 レアル・ソシエダ(1部)は敵地でログロニェス(3部)と対戦。久保建英は大腿四頭筋に違和感を抱えており、予防措置でメンバー外となった。試合は序盤からレアル・ソシエダが多くのチャンスを作り出し、15分にはブライス・メンデスのパスをボックス内で受けたアレクサンダー・セルロートが右足を振り抜くも、シュートはわずかに枠を外れる。33分にはアシエル・イジャラメンディのスルーパスをB・メンデスがスルーし、ロベルト・ナバーロがこのボールに反応。GKとの1対1を落ち着いて仕留め、レアル・ソシエダが先手を取った。このゴールが決勝点となり、レアル・ソシエダがラウンド16進出を決めている。

 アトレティコ・マドリード(1部)はオビエド(2部)との一戦に臨んだ。ナウエルモリーナ、アントワーヌ・グリーズマンアルバロ・モラタらが先発に名を連ねた一戦は、24分に均衡が破れる。右サイドでボール持ったモリーナが中央へ繋ぐと、グリーズマンダイレクトでペナルティエリアのスペースに浮き球を供給。抜け出したマルコス・ジョレンテがGKの頭上を越す一撃を沈めた。83分には再びグリーズマンのパスから得点が生まれる。左サイドを抜け出したセルヒオ・レギロンが中央へ送ると、アンヘル・コレアがダイレクトで落とし、最後はパブロバリオスが冷静にゴールネットを揺らした。試合はこのまま終了し、アトレティコ・マドリードが安定感のある戦いを披露した。

 2020-21シーズンの大会覇者であるバルセロナ(1部)は、インテルシティ(3部)の本拠地に乗り込んだ。試合はロナルド・アラウホのヘディングシュートで開始早々にバルセロナが先手を取るも、後半に入るとセットプレーからオリオル・ソルデビラ・プッチに同点ゴールを許す。その後、バルセロナウスマン・デンベレループシュートで勝ち越したが、再びソルデビラ・プッチに決められて同点に。77分にはジョルディ・アルバのクロスボールからハフィーニャが決めたものの、86分にソルデビラ・プッチハットトリックを許し、試合は延長戦に突入した。まさかの苦戦を強いられたバルセロナだったが、103分に右サイドからのクロスボールをアンス・ファティが沈め、この日3度目の勝ち越しに成功。試合はこのまま終了し、バルセロナが危なげなくラウンド16進出を果たした。

 その他、アラベス(2部)はバジャドリード(1部)に1-0で勝利。アラベスの原大智はメンバー入りしたものの、出番はなかった。セビージャ(1部)はユセフ・エン・ネシリのハットトリックなど大量5ゴールでリナレス・デポルティーボ(3部)を粉砕。マジョルカ(1部)はポンテべドラ(3部)との一戦を2-0で制した。

 ここまで開催されたコパ・デル・レイの結果は下記の通り。5日に行われる3試合を経てベスト16が出揃う。ラウンド16の抽選会は7日に行われる予定だ。

◆■ラウンド32

▼3日
エスパニョール(1部) 3-1 セルタ(1部)
カルタヘナ(2部) 1-5 ビジャレアル(1部)
ラ・ヌシア(3部) 0-3 バレンシア(1部)
セウタ(3部) 1-0 エルチェ(1部)
カセレーニョ(4部) 0-1 レアル・マドリード(1部)
レバンテ(2部) 3-2 ヘタフェ(1部)
ポルティング・ヒホン(2部) 2-0 ラージョ・バジェカーノ(1部)

▼4日
リナレス・デポルティーボ(3部) 0-5 セビージャ(1部)
ポンテべドラ(3部) 0-2 マジョルカ(1部)
ログロニェス(3部) 0-1 レアル・ソシエダ(1部)
オビエド(2部) 0-2 アトレティコ・マドリード(1部)
アラベス(2部) 1-0 バジャドリード(1部)
インテルシティ(3部) 3-4 バルセロナ(1部)

▼5日
ジムナスティック・タラゴナ(3部) vs オサスナ(1部)
CDイビサ(4部) vs ベティス(1部)
エルデンセ(3部) vs アスレティック・ビルバオ(1部)

国王杯ラウンド32が開催された [写真]=ムツ カワモリ(左)、Quality Sport Images(右)