Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」はLinuxベースのSteamOSが動作するPCなので、ブラウザをインストールすることで各種ウェブアプリが利用できます。Chromeブラウザをインストールして、HTML5化されたFlashゲームを中心にウェブゲームが遊べるか試してみました。
Chromeブラウザは、ライブラリの「非STEAM」カテゴリーから簡単にインストールが可能。起動後はソフトウェアキーボードで検索したりURLを入力してウェブサイトを表示できます。検索窓のマイクアイコンをタップして使える音声入力も意外と便利。ブラウザでは右トラックパッドでポインタ移動、R2キーでクリックの操作ができる他、タッチパネルのスワイプやタップ操作にも対応します。
HTML5やUnity WebGLのゲームはそのまま起動してプレイ可能。マウス操作が主体のゲームは、右トラックパッドとR2ボタンで遊ぶことができます。キーボードを使うゲームは、STEAMボタンを押して表示されるメニューで「コントローラ設定」から本体ボタンにキーアサインが可能。簡単にキーアサインが設定できるので、ゲームの操作に合わせてカスタマイズして楽しめます。
ウェブゲームを遊ぶ場合は特定のキーにファンクションキーの「F11」をアサインしておくと、全画面表示のON/OFFが切り替えられて便利です。
一部のFlashゲームは、オープンソースで開発が進められている代替プレーヤー「Ruffle」を使ってプレイできます。筆者はPCで使うChromeにRuffleのブラウザエクステンションをインストールしていたので、Steam DeckのChromeでもGoogleアカウントにログインすることですぐにインストールできました。
Ruffle | Flash Player emulator written in the Rust programming language
https://ruffle.rs/
ウェブゲームを試してみた結果は次の通り。
モアイまわし(SKT)
https://game.moai.jp/g/moaimawasy/
右タッチパッドでそのままプレイ可能。画面のタッチ操作はタップ位置の認識のみになるようで、タッチパッドでのプレイをオススメします。
UCHUFORCE(BABARAGEO)
https://babarageo.com/game/uchuforce/
スマートフォンやタブレットでは操作する指で画面を隠してしまいますが、右タッチパッドなら快適にプレイできます。
人生オワタ\(^o^)/の大冒険(王の巣窟)
http://king-soukutu.com/flash/owata.html
Ruffleを使ってプレイできました。矢印キーを十字キーと左アナログスティックに、ZXボタンを本体XAボタンにアサインして快適にプレイできます。Flash時代にキーボードで苦戦した人は、Steam Deckで攻略が進むかも!? ちなみに、「人生オワタの大冒険2」「ロッコちゃん」はRuffleで起動できませんでした。
艦砲射撃!甲・改(NEXTFRAME(!))
http://nextframe.jp/flash/bs.html
右タッチパッドで照準操作、R2ボタンで発射が可能。画面タッチなら照準の位置に一発で発射できますが、トリガー操作の方がしっくりきます。ADキーを本体の左右十字キーにアサインして移動に使用。
しっぽねこの冒険(Nekogames)
http://nekogames.jp/html5/spnk/
矢印キーを十字キーと左アナログスティックに、ZXボタンを本体XAボタンにアサインしてプレイ可能。もともとゲームコントローラーと相性のよいタイトルなので、Steam Deckをお持ちの方は是非お試しを。
このように、Flashゲームの名作の数々が新しいデバイスで、しかも新鮮な操作感で遊べるのは嬉しい限り。今後Ruffleの対応が進んでいくと、さらに遊べるタイトルが充実していくかもしれません。
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