中国の電気自動車(EV)大手で深セン証券取引所メインボードおよび香港証券取引所に上場しているBYD(比亜迪、002594/深セン、01211/香港)が1月2日、2022年12月の自動車生産・販売速報を発表した。年間の生産、販売がいずれも180万台を突破した。
 
 同社が12月に生産した自動車(すべて新エネルギー車、乗用車と商用車の合計)は23万5215台で、11月の23万129台から2.21%増えた。前年同月比では2.56倍となった。また、販売台数は23万5197台で、11月の23万427台から2.07%増え、前年同月比では2.50倍だった。
 
 また、生産された乗用車23万4616台のうち純電動車(EV)は10万9577台(前年同月比2.35倍)で、前月から約2300台減少した一方、プラグインハイブリッド車(PHV)は12万5039台(同2.82倍)で前月より約7200台増えた。12月の海外における新エネ乗用車販売台数は1万1320台で、前月より約1000台減少した。
 
 同社の22年における新エネ車生産台数は187万7034台で60万7119台だった前年の3.09倍、販売台数は186万3494台で60万3783台だった昨年の3.09倍とそれぞれ大きく増えた。乗用車の販売台数のうち、EVが91万7118台(前年比2.84倍)、PHVが95万3801台(同3.48倍)となっており、特にPHVの成長が目立った。
 
 なお、12月の新エネ車動力バッテリーおよび蓄電池取り付け総容量は11.152ギガワット時で、年間の累計量は89.836ギガワット時となった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

BYDは2022年の新エネ車年間生産・販売が前年比3倍、それぞれ180万台超える