新しい土地に引っ越してきた女性が最初に出会ったのは、隣人が飼っていたロバのジェニーだった。
出会った瞬間、女性はロバとの説明がつかない絆を感じたという。それから、次第に互いの距離を縮め、ジェニーと友情を育むようになった女性は、辛いことも一緒に乗り越えた。
やがて、ジェニーの元の飼い主がジェニーの世話を女性に譲ってくれた。今、ジェニーは女性の家族の一員となり、幸せに暮らしているという。
2年前、アメリカ・バージニア州に夫と引っ越してきたシェルビー・ハーンさんは、隣人が飼っているロバのジェニー(メス)と対面し、不思議な絆を感じた。
人参をあげようとすると、ためらうことなく近付いてきたジェニーとの間には、すぐに友情が芽生え始めた。
引っ越してきて間もなく、シェルビーさんは兄を亡くすという悲劇に見舞われた。
コロナが蔓延していたため、シェルビーさんは故郷に戻って家族と過ごすことができず、ひどく落ち込み、兄を喪った悲しみや痛みに対処することがとても困難だった。
そんな時、ジェニーがシェルビーさんを慰めてくれた。
今の家に引っ越して以来、シェルビーさんは隣人が留守の時は、隣人の飼っている動物の世話をすることがよくあった。
辛い時、シェルビーさんはよくジェニーのいる場所に行き、動物たちと触れ合って過ごすことで、少しは気を紛らわすことができたという。
ジェニーは、シェルビーさんの姿が遠くに見えただけでも、嬉しそうに鳴き声をあげ、悲しそうな顔をしているシェルビーさんを労わるように、顔をすりよせた。
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私がそこに座っていると、ジェニーは私に頭をもたせかけ、まるで話を聞いてくれるかのように慰めてくれました。
クレイジーに聞こえるかもしれませんが、ジェニーは私の痛みをちゃんと理解してくれていました。
ジェニーが嬉しそうに大きな鳴き声を上げると、私の心を喜びで満たしてくれました。
ジェニーの飼い主も、ジェニーが私をどれだけ大好きか、また私と一緒にいることがジェニーにとって快適だということを知っていたようで、いつも私にそのように言ってくれていました。
こうして、シェルビーさんとジェニーの絆は日に日に強くなっていった。
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新たな悲劇に襲われたシェルビーさん
しかし、シェルビーさんは兄を亡くしてから 1 年後、流産を経験するという再びの悲劇に襲われた。
それから間もなくして、ジェニーも牧草地の仲間だったポニーと、飼い主の 1 人を失った。
互いに多くの痛みを抱えていたシェルビーさんとジェニーは、一緒に悲しんだ。それは、親しい友達同士が一緒に慰め合い、友情から安らぎを見出す光景に見えたのだろう。
ジェニーとシェルビーさんの深い絆を知ったジェニーのもう1人の所有者は、シェルビーさんにジェニーを引き取らないかと提案してきた。
ロバは通常、単独ではうまく暮らしていくことができません。仲間が必要なのです。
また、ジェニーの飼い主は高齢で、ロバの世話が困難になっていました。ジェニーのために別の仲間を得ることもできないので、私とジェニーの深い絆を知って、ジェニーの世話をしないかと尋ねてくれたのです。
私たちの庭には、ヤギとニワトリがいる小さな農場があるので、夫とすぐに同意しました。
シェルビーさんの家族の一員に
こうして、知り合って2年の歳月を経て、ジェニーは正式にシェルビーさん一家の家族の一員になった。
ジェニーは、新しい場所でうまく順応しています。他の動物にもとても興味を持っています。
ジェニーは、私が話しかけようとひざまずくたびに、毎日ハグをしてくれます。そして、私の姿を見ると、喜びの声で鳴き続けます。
それを聞くことは、まさに私が大切にしているジェニーとの絆の証であり、困難な年月をお互いに乗り越えたことに、とても感謝しています。
折を見て、ジェニーのために仲間を迎え入れたいと考えているシェルビーさんは、TikTokアカウント『shelbihahn』で、日々の動物との触れ合いの様子をシェアしている。
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ジェニーについての動画を見た人からは、「動物との絆って言葉では説明できないけれど、世界で一番よね」「ジェニーを引き取ることをすぐ了承してくれた旦那さん、良い人だね」「子供の頃、長い間ロバを飼った。死んだ時すっごく悲しかったのを思い出したわ」「ケニーの元の飼い主もいい人だね」「ロバが親友なんて最高だ」といった声が寄せられている。
References:Woman Befriends Neighbor's Donkey And They End Up Saving Each Other/ written by Scarlet / edited by parumo
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