ベシクタシュは、イングランド代表MFデレ・アリのローン移籍打ち切りを検討しているようだ。6日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

 デレはここまでシュペル・リグトルコ国内リーグ)で7試合出場、1得点に留まっており、移籍先でもトップフォームを取り戻せずに苦しんでいる。同メディアによれば、ベシクタシュ側がこの冬にもエヴァートンへと返却する可能性があるとしている。

 ただ、この契約には返却オプションが含まれていないため、もしこの冬で本当にローン移籍を打ち切る場合には、ローン移籍料全額と今シーズンの残りの年俸を支払う義務があることも併せて報じられている。

 現在26歳のデレは、MKドンズの下部組織出身。2015年夏からトッテナムプレーし、マウリシオ・ポチェッティーノ監督のもと、類まれな攻撃センスを発揮。2016-17シーズンには18ゴール9アシストをマークするなど、プレミアリーグ2位に躍進したチームに貢献した。しかし、ポチェッティーノ監督が解任されて以降は苦戦。2022年冬にはエヴァートンへ移籍するも、期待に応えられずベシクタシュにローン移籍した。だが前述の通り、トルコでも国内リーグで7試合出場、1得点に留まっている。リーグ戦では昨年10月30日の試合にてハーフタイムで交代を命じられてからは出場が無く、12月21日の国内カップ戦の5回戦では開始29分で途中交代となったうえに自軍サポーターからもブーイングを飛ばされる経験もした。

 また、2016年からユニフォームに記載する名前をアリ(Alli)からデレ(Dele)に変更。劣悪な環境で育つ原因となった両親との関係も影響しており、「Alliという苗字は自分に関係あるものとは思えない。より自分自身を表す名前として、Deleを選んだ」と語っている。

 苦しい時間が長く続くデレ。まだ26歳と老け込む年齢ではないだけに、復活出来る可能性はありそうだが果たして。

トルコでも苦しむMFデレ。ベシクタシュがローン打ち切り? [写真]=Getty Images