セリエA第17節が7日に行われ、インテルモンツァが対戦した。

 FIFAワールドカップカタール2022開催に伴う中断期間明けの初陣となった前節、インテルは今季無敗を維持していた首位ナポリを1-0で下した。それでもナポリとは勝ち点差「8」を離されており、2シーズンぶりのスクデットを狙うにはできる限り多くの白星を重ねていく必要がある。今節は下位に沈むモンツァと敵地で対戦。3日前に開催された前節からはスターティングメンバーを1名を変更し、ロメル・ルカクが入っていた最前線にラウタロ・マルティネスが入った。

 試合は早い時間帯に動く。10分、インテルは敵陣に押し込みながらパスを繋ぐと、左サイドでボールを持ったアレッサンドロ・バストーニが左足で正確なクロスボールを供給。このボールをファーサイドでマッテオ・ダルミアンが合わせ、インテルが先手を取った。

 直後にモンツァも反撃へ。11分、自陣から細かくパスを繋いで前進していくと、右サイド深い位置でマッテオ・ペッシーナがボールをキープ。わずかなスペースを見つけてペナルティエリア内にパスを送ると、パトリックチューリアがワントラップから左足を振り抜いた。狙い澄ました一撃がゴールネットを揺らし、モンツァが即座に試合を振り出しに戻した。

 先制の直後に同点ゴールを許したインテルだったが、22分に敵陣ペナルティエリア内でL・マルティネスがボールを掻っ攫う。そのまま右足でフィニッシュを沈めた。モンツァ守備陣のミスを見逃さなかったL・マルティネスのゴールで、インテルが勝ち越しに成功した。前半はこのまま終了している。

 後半に入っても一進一退の攻防が続く。インテルはなかなか勝負を決める3点目が奪えない。84分にはゴール前でルーズボールを拾ったL・マルティネスが右足でコントロールショットを放ったが、ポストに嫌われている。

 このまま後半アディショナルタイムに突入すると、ホームチームが土壇場で底力を発揮する。ピッチ中央付近でフィリッポ・ラノッキアがボールを奪ったところから攻撃を開始。ペナルティエリア手前の右寄りでボールを持ったチューリアが左足でファーサイドにクロスボールを送る。ルカ・カルディローラが頭で狙うと、コースを狙った一撃がファーサイドのゴールネットを揺らした。モンツァが最後の最後で再び同点に追い付いている。

 試合はこのままタイムアップ。土壇場で白星を逃したインテルにとっては手痛いドローに。連勝は「3」でストップした。一方、セリエA残留を目指すモンツァは前節のフィオレンティーナ戦に続いて貴重な勝ち点「1」を積み上げており、3試合連続負けなしとなっている。

 次節、インテルはミッドウィーク開催のコッパ・イタリアを挟んで、14日にヴェローナをホームに迎える。一方、モンツァは同じく14日、敵地でのクレモネーゼ戦に臨む予定だ。

【スコア】
モンツァ 2-2 インテル

【得点者】
0-1 10分 マッテオ・ダルミアン(インテル
1-1 11分 パトリックチューリア(モンツァ
1-2 22分 ラウタロ・マルティネスインテル
2-2 90+3分 ルカ・カルディローラモンツァ

モンツァとインテルの一戦は劇的ドロー [写真]=Getty Images