●調査内容:北海道函館市の呑兵衛たちが〆のラーメンとして愛する『ぶんぶく茶釜』。常連客に人気の謎メニュー「ベトナムラーメン」とは何か、実食してきた。

 北海道函館市函館駅周辺はホテル群があり、飲食店も豊富にあります。海産物が豊富に提供されるホテルのビュッフェも名物ではありますが、駅から数メートル歩けば、はしご酒にぴったりな居酒屋が多数存在します。

 特に有名なのが、26店舗の店が連ねる「ひかりの屋台 大門横丁」。そこでしこたま食べて、呑むのが至高。それでも、〆ラーメンは外せません!

 ということで、地元の人に長年愛されてきた店『ラーメン館 ぶんぶく茶釜』で常連客がこぞって味わうという噂の一杯で、胃袋と酔いを落ち着けましょう。

昭和な味わい、万人受けする美味しさと噂の「ベトナムラーメン」を実食してみた

お酒を飲みなおしながら〆ラーメンを待つスタイル
お酒を飲みなおしながら〆ラーメンを待つスタイル

 入店すると、ほぼ満席状態。頼んだのは噂の「ベトナムラーメン」とビール。お隣を見ると、炒飯と餃子を注文した模様。餡のぎっしり詰まった、皮モチモチの餃子は皿に6個。え、一皿270円なの? と、人様の料理を思わず二度見してしまいました。

[食楽web]
[食楽web]

 ボリュームを考えると、どのメニューも良心的な価格。炒飯にもあきらかに大きいチャーシューがゴロゴロ入っていて、「あ、こっちにすればよかったかな」と心が動きかけたところで、「おまたせしました~」と着丼したのがこちら。

「ベトナムラーメン」730円
ベトナムラーメン」730円

 お隣のメニューを見て、お腹のコンディションもばっちり。湯気ボーボーのアッツアツの「ベトナムラーメン」、いただきます!

 ひき肉しいたけ、白菜をベースにしたピリ辛のあんかけ。時折、コリッとた食感があり、もしやたけのこ!? という嬉しいサプライズも。うずらの卵が入っているのも、町中華っぽくてたまりません。

 しいたけの旨みがきいていて、やさしい味の醤油ラーメンと相性バツグンです。昭和のノスタルジーを感じさせますが、万人が食べてウマい! と唸る絶妙さ。飲んだ後の〆にもピッタリなのです。

 ラーメンだけでいえば、駅周辺には人気店も多数ありますが、『ぶんぶく茶釜』は長年地元客に支持され、研磨されてきた唯一無二の味を楽しめました。

実は2022年12月26日をもって閉店。今年再オープンの予定

 しかしながら、この記事を見て食べに行きたいと思った方には残念なお知らせ。再開発により2022年12月26日をもって閉店しており、移転先の大森町で再オープンするのは春頃とのこと。数か月間、この味とはお別れとなってしまうのです。

 再オープンの情報は公式ツイッターにて随時アップされるとのこと。五稜郭の桜が見頃を迎える頃には、オープンしていたら嬉しいなぁ。ぜひ函館観光の際は地元民に愛された味もぜひ堪能してみてください。

 地元客に長年愛された『ぶんぶく茶釜』。「ベトナムラーメン」は〆にピッタリのやさしい醤油ベースのラーメンに旨みたっぷりのピリ辛餡が相性ばっちりでした。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●SHOP DATA

ぶんぶく茶釜

https://twitter.com/bunbuku_hkd

食楽web