1月14日(土)よりスタートする高橋一生が主演を務める土曜ナイトドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」(毎週土曜夜11:30-0:00、テレビ朝日系)。その初回放送に先駆け、1月8日東京都内にある撮影が行われているセット内にて、制作発表記者会見が行われ、主演の高橋をはじめ、橋爪功、本田翼が登壇した。また司会進行はテレビ朝日アナウンサー・下平さやかが務めた。

【写真】かわいすぎる…温かな印象のある衣装で会見に登場した本田翼

■「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」とは?

同ドラマは、地方都市で代々続く煙火店(=花火店)を舞台に、四代目となる父・望月航(橋爪功)と、その息子・望月星太郎(高橋一生)親子が繰り広げる“不思議な日常”を描く心温まるファンタジー。

ある日、「すまん…」という一言を残して80歳を超えた航が亡くなり、残された星太郎はひとり途方に暮れることに。しかし数カ月後、死んだはずの航が当たり前のように現れる。

脚本は、「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」(テレビ朝日系)、「津田梅子~お札になった留学生~」(テレビ朝日系)などを手掛けた橋部敦子氏が担当する。

■高橋、橋爪、本田が役衣装で会場に登場

ケツメイシが同ドラマのために書き下ろした主題歌「夜空を翔ける」が流れる中、高橋、橋爪、本田はそれぞれ役衣装でさっそうと登場。会場からは割れんばかりの拍手がわき起こる。

高橋が「今日はようこそおいでくださいました」と記者をねぎらい、続けて、「望月星太郎を演じさせていただきます高橋一生です。初めて来られた…初めて来られてますもんね、皆さん。(セットを見せながら)こういうセットで物語が進んでいきます。

最近ではあまりやっていないんじゃないかなと思うようなアットホームなドラマになっていると思います。今日はよろしくお願いいたします」とセットとドラマを紹介し、優しくほほ笑んだ。

また同ドラマでヒロイン・水森ひかりを演じる本田は、「このスタジオでは、すごく大きな一軒家のセットを立てさせていただいて、撮影しております。すごくアットホームな雰囲気が視聴者の皆さんにも伝わればいいなと思います」とコメント。

■橋爪「あぁ、テレビドラマだな」

高橋一生と一緒にドラマをやりたい」と熱望し、同ドラマが実現したきっかけとなった橋爪は、「昔はワンセットと言いますか、こういう大きなスタジオの中でセットを組んで、そこで大きなカメラをぶん回して撮影していました。なので、このセットは大昔のことを思い出しますね」とセットを見渡しながら昔を懐かしんだ。

さらに、「(6秒間の軌跡は)ロケーションも少しはあるのですが、こういうスタジオのセットで撮影していると、『あぁ、テレビドラマだな』という感じがします。また今日のようにたくさんの記者の方がいるというのもとても不思議な感じです。ほとんどのシーンで、出演者はこの3人(高橋、本田、橋爪)が多いんですよ。

だから、親密度が高いと言えば高いですし、寂しいと言えば寂しいです。目先が変わらないので、朝早く来ても顔合わせるのはこの3人、だからと言ってどうってことはないんですけど…(笑)」と笑いを誘った。

■高橋「それは記者さんの記事の見出しになりやすい(笑)」

現場スタッフの目撃情報を下平アナが高橋らに質問をすることに。まず飛び出した「本田翼さんが橋爪功さんの部屋に連れ込まれた」という目撃情報。下平アナから「高橋さん、事件です。何があったんでしょう?教えてください」と振られた高橋は、「事件ですね…。それは記者さんの記事の見出しになりやすい(笑)」とユーモアで返す一幕も。

真相について、高橋は「僕らがセットで撮影を行う時の前室に本田さんが来ないと。(役作りのために)本田さんが適切な距離を保ってくださっていたのですが、ヅメさんが『何で来ないんだろう?何で来ないんだろう? ちょっと話したいなぁ、仲よくなりたいな』ということで、連れ込んだ瞬間を覚えていないのですが、いつの間にか、本田さんが僕ら3人の前室にいるようになったので、とても安心しました」と解説。

加えて、「男二人ですし、本田さんがちょっと緊張されているのかなと思って、ヅメさんが気を回して、無理やり力ずくで(前室に)入れ込んだんでしょうね。そういう話なんだと思います」と高橋は明かす。すると、何やら橋爪の視線が気になったようで「あれ?なんで見てるんだろう?」(高橋)とこぼし、笑いが起こる。

■橋爪が明かす真相とは…

橋爪は「2日目くらいから(前室に)入ってなかったっけ?」と言うと、高橋と本田は「いやいやいや」と否定。「そんなに長くなかったよ!」と言う橋爪に、「4日は…かかりました」と本田が言うと、「うそだよ! 4日もたってないよ」と橋爪が再度否定。

橋爪は「翼くんには最初から『俺、口が悪いから気にしないで』と言っていた。その上で、(本田が)スタジオの隅っこにいるもんだから、『おい、そんな所にいないでさっさと入れよ』と言った言葉が“連れ込んだ”と意味に思われちゃったんですかね。(連れ込んだという表現に対して)全くの誤解です!」と匿名で届いた目撃情報の誤解を自ら解いた。

その後も、「4日はかかってないと思うんだよな…」(橋爪)、「1週間くらいかかったんじゃ…」(高橋)、「かかってない!かかってない! 1週間もかかってたらこの番組、撮影終わってるよ」(橋爪)、「それもそうか」(高橋)と、テンポのいいやり取りを繰り広げた。

■高橋が冷静なツッコミ「それはもう訴えないと」

また、前室に呼んでくれた橋爪と高橋について、本田は「最初からお二人はチームワークが出来上がっていらっしゃいました。役柄的にもお話としても、私が演じるキャラクターは、最初の方は距離の人物でもあったので、まだなじまずにいようかなと思ってたんですけど」と告白すると、橋爪は「(前室に来なかった理由は)役作りしてたんだ!」と納得した様子。

本田は笑いながら、「一応(役作り)させていただいてます(笑)」と返し、橋爪は「偉い!」と本田を力強く褒めた。続けて、本田は「ありがとうございます。役作りのために最初は距離を保っていたんですけど、橋爪さんが『入っておいで』と呼んでくださいました。最終的に『ここがおまえの場所だ』というソファーまで作ってくださって、入らないとたまにパンチを食らわせてくるんですよ、ちょっと重めの(笑)」とうれしそうに報告。

本田の話を聞いていた高橋は驚いた表情を浮かべながらも、「それはもう訴えないと」と冷静にツッコむと会場からは笑い声が上がる。本田もにこにこと笑いながら「そういった橋爪さんのおちゃめな愛情もあり、(前室に)入れるようになりました。私に気を遣ってくださった橋爪さんからの深い愛です」と付け加えた。

■本田が目撃した楽しそうな「高橋」のとある姿

二つ目の目撃情報は「高橋一生さんがくつろぎすぎて本田さんに『実家ですか?』と突っ込まれていた」というもの。高橋は、「僕はあまり記憶ないです。『くつろぎすぎです』とは言われたけれど」と告げる。

一方、本田は「ここのセットでずっと撮らせていただいているが、実家と言いますか、おばあちゃんの家に来たかのような雰囲気のあるセットなんです。そのセットにサツマイモのお菓子が常時、準備してあるんです。そのお菓子で高橋さんが楽しそうに遊んでいたので、思わず『実家ですか?』とツッコんでしまったんです」と真相を明かした。

その話を聞き、思い出したかのように「ほぼ実家ですね。サツマイモのお菓子は、常に補充してくださるんです。一日の撮影が終わる頃には、なくなってしまうのですが、夕方ごろにまた補充してくださるんです。とってもうれしい現場です」と照れ臭そうに笑う高橋。そんな高橋に橋爪は「何が『うれしい現場です』だよ(笑)」とツッコみを入れた。

本当に生活している感覚になるような撮影現場に対し、高橋は「前半の頃から自宅のセットに慣れ親しませていただいていたので、もう本当に実家のように過ごして、お芝居をさせていただいている。

ヅメさんも先ほどおっしゃっていましたが、なかなかこういうワンシチュエーションに限りなく近い中で、お芝居をしていくことは昨今ではなくなってしまったので、とても面白く、楽しく、お芝居させていただいております」と撮影を楽しんでいるエピソードを披露した。

高橋一生が本田翼と橋爪功にまつわる「目撃情報」の真相を語る/※2023年ザテレビジョン撮影