外国から日本へ入国するときの新型コロナウイルスが基本的に無くなり、現在多くの外国人観光客が日本を訪れている。

SNSでも外国人が日本を楽しむ様子が多数投稿されており、日本人としても嬉しい限りだが、残念な投稿もあるようだ。


■韓国人観光客に対するわさびテロ発生？

残念な投稿とは、1月7日に韓国の掲示板に書き込まれた内容で、福岡県の寿司店に訪れたところ、生えびの握りに大量のわさびが入っていたというもの。

このような「わさびテロ」は過去にも大阪の寿司店で発生したと大騒ぎになったが、今回も韓国のSNSや店のレビューに低評価が書きこまれており炎上している。

しかし、この写真を見た日本人からは「このわさびの入り方はおかしい」など、自作自演を疑う声があがっている。そこで実際に寿司職人の男性に写真を見せた結果、以下のコメントを得ることができた。


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■写真を見た寿司職人のコメント

「基本的に人が握る寿司はシャリ（酢飯）にわさびをのせるのではなく、ネタのほうにつけるのですが、この写真を見ると異常にシャリにわさびが盛られており、ネタにはほとんど付いていません。もし職人が意図的に大量のわさびを入れたのであれば、ネタのほうに広範囲にわさびが付いているはずなのですが、付いていないことを考えると客側がわさびを盛ったかもしれません。

店の写真も見たのですが、商業施設内のオープンな空間にある小規模の店舗のため、職人の誰かがわさびを大量に入れていたとしたら、他の従業員の誰かが見るはずですし、客も握っている時点で気づく可能性はかなりあるはずです。わざわざ外国人を狙ってそのような行為をするのが難しい場所という点も気になります。

また、もし職人がわさびを入れるとしても生えびに入れたらわさびが透けて見えるので、気づかれるリスクが上がりますよね。入れるなら蒸しえびや小肌のような完全に中身が見えないネタでやるんじゃないですかね。絶対というわけではありませんが、自作自演の可能性もあると思いますよ」


■店を攻撃するのはあまりに早まった行為

確かに職人の言うとおり、投稿された画像にはシャリについたわさびの盛り具合など不自然な点がやや見受けられる。

店側も批判のレビューに対して「そのような調理はあり得ません」とコメントしていることや、他の同店に行った韓国人観光客から高い評価を得ていることを考えると、嫌韓感情を持った店ではないことはわかる。

また、店がわさびテロを行ったと決めつけて攻撃することで実際は良い店なのにもかかわらず、他の外国人観光客が行きづらくなるかもしれない。

外国人観光客に差別的な行動をすることは絶対にやってはならない行為だが、確定的な情報がない以上、店を攻撃するのはあまりに早まった行為だといえるだろう。

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（取材・文／Sirabee 編集部・熊田熊男）

韓国人観光客に「わさびテロ」発生？　寿司職人が自作自演を疑う理由