漁師が捕獲したというその謎生物は、完全に透明なゼラチンのようなボディ、細い脚のようなものが生えており、頭と思われる部分には小さな黒ゴマのようなものがついている。。
果たしてこの生物の正体は何なのだ?動画のキャプションには「誰か私に、これがエイリアンじゃないと言ってくれ」と記されている。
捕獲場所、日時等詳しい情報は記載されていないのでわからないのだが、漁師が指で握っているのが、奇妙な透明の生物であることは確認できる。
大きさは8cm前後くらいだろう。ゼラチン状の胴体の上には、少し濁った頭部のようなものがある。ここから細長い脚のようなものが出ていて、バタバタと動かしている。
頭の中は少し黄色っぽい。更に頭部には、黒いゴマのような小さな点のものが4つ確認できる。胴体の一部に黒っぽい筋があるのも確認できる。
この映像は何年か前に投稿されたものが一周回って、再びSNSで話題となったものだそうだ。
[もっと知りたい!→]すごく透明でみずみずしいぞ!ニュージーランドで捕獲されたこの生物は?
Transparent sea creature found by fishermen. What kind of fish is this? pic.twitter.com/OU14taCymI
— Figen (@TheFigen_) January 7, 2023
透明でゼラチンっぽい生物というと、前に、「ゴーストシュリンプ」と呼ばれる、甲殻類、クラゲノミ類のフクロウミノミの仲間を紹介したが、あれとはまた少し大きさも形状も異なるようだ。
この生物の正体は?
海洋生物学の専門家によると、この生物は クラゲノミ亜目に属する甲殻類の一種「オオタルマワシ」である可能性が高いという。
オオタルマワシは、ゼラチン質プランクトンである「サルパ」などの体内に寄生し、幼体を保育する習性をもつそうだ。
同様の生物の映像は他にもあった。そこにはオオタルマワシと書いてあるので、おそらくこの生物に間違いないだろう。
A transparent crustacean : Phronima
頭の部分のみがオオタルマワシで、その下の胴体に見えた部分は寄生されているサルパである可能性が高いね。
以下の映像はメスのオオタルマワシがサルパに寄生し幼体を保育している様子だ。
Plankton Chronicles - Phronima
透明なゼラチン質の生物に寄生するので、目立たないように自分も透明なのかな?海の世界は不思議と謎に満ち溢れていて、本当に興味深いね。
オオタルマワシに関する詳しい情報を知っている生物処理班は教えてくれるとうれしいな。
written by parumo
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