ヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』が発売された2日後、ウィリアム皇太子夫妻とチャールズ国王はそれぞれ別の場所で公務を行った。回顧録では親子や兄弟間の確執が次々と暴露されたものだが、皇太子夫妻と国王は笑顔で公の場に現れた。ウィリアム皇太子は、現地で交流した高齢女性から手を固く握られて「頑張って」と励まされる場面もあったという。

ウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃が現地時間12日、英マージーサイド州の都市リバプールにあるロイヤルリバプール大学病院を公式訪問した。

この2日前となる現地時間10日にはヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』が正式に発売され兄ウィリアム皇太子との兄弟間の確執や父チャールズ国王との親子関係などが暴露されたばかりだった。

英メディア『Evening Standard』によると、この日、病院前に到着した車からウィリアム皇太子夫妻が降り立つと、群衆の中の1人が「ヘンリーの本のコメントで、心が痛みましたか?」と呼びかけたという。夫妻はこの声が聞こえなかったのか、何も反応しなかったそうだ。

夫妻が病院に入ると、診察に訪れていたシルヴィア・スタニフォードさん(Sylvia Staniford、81)という女性がウィリアム皇太子の手を強く握り、「頑張って。前進するのよ。“スカウサー(リバプールの人々)”は、あなたを愛しているから」と励ました。すると皇太子シルヴィアさんに温かく微笑みかけ、「はい、そうします」と答えたそうだ。

また同日にはチャールズ国王が、スコットランドのアバディーンシャーを公式訪問。スコットランドの民族衣装であるキルトを着用し、昨年10月にオープンした地元の人々が交流するためのコミュニティセンター「Aboyne and Mid-Deeside Community Shed」を訪れた。国王は、犬を撫でたり慈善団体で働く人々とジョークを交わすなどとびきりの笑顔で人々と交流していたという。

英メディア『Daily Mail Online』によると、国王は屋外の群衆の中にいたオーストラリア出身の女性と対面した際、「私の愛をオーストラリアに伝えてください」と話しかけたそうだ。

ヘンリー王子による爆弾発言が続いた後、笑顔で公の場に現れたチャールズ国王とウィリアム皇太子の姿にSNSではこのような意見が寄せられた。

「私達の多くが国王と王族の味方だということを知らせるために、現地の人々が沢山のサポートをしてくれることを願うよ。」
ヘンリー茶番劇に対処する、君主と家族の姿は立派だ。チャールズ国王に心から敬意を表します。」
「この騒ぎの中、ウィリアムと家族は良くやっている。彼らのアプローチは正しい。敵が間違いを犯している時は、決して口を挟まないことだ。」

画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年1月12日付Instagram「Wonderful to be in Liverpool to thank NHS staff for their hard work and dedication」、2023年1月12日付Instagram』『The Royal Family 2023年1月12日付Instagram「Thanks to everyone in Aboyne and Mid Deeside who welcomed The King to their Community Shed today!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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