マジョルカは11日、同クラブ所属の元コートジボワール代表FWラゴ・ジュニオールについて、双方合意のもとで契約を解除したことを発表した。

 マジョルカを2度の1部昇格へと導いた功労者がクラブを去ることとなった。なお、ラゴ・ジュニオールの新天地はラ・リーガ2部のマラガに決定。マラガは同選手と2024年夏までの契約を結んでおり、契約には1年間の延長オプションが付随していることも発表している。

 ラゴ・ジュニオールは1990年12月31日生まれの現在32歳。エイバルやジムナスティック・タラゴナなどスペイン国内を渡り歩いた後、2016年1月にミランデスからの完全移籍でマジョルカに加入した。加入直後から両ウイングやセンターフォワードなど前線のポジションでスタメンに定着。一方で、マジョルカは2016-17シーズンのラ・リーガ2部を20位で終え、3部降格が決定した。それでもラゴ・ジュニオールはマジョルカ残留を決意。2017-18シーズンの公式戦30試合の出場で8ゴールを挙げ、1年での2部復帰に貢献した。

 2018-19シーズンはラ・リーガ2部(昇格プレーオフ含む)44試合の出場で11ゴールをマーク。マジョルカを1部昇格へと導いた。レンタル移籍で久保建英(現:レアル・ソシエダ)を迎え入れた2019-20シーズンは、ラ・リーガ35試合に出場して4ゴールを記録。再び2部での戦いに身を置いた2020-21シーズンは23試合の出場で4ゴールを挙げた。その後は徐々に出場機会が減少し、2022年1月にはウエスカへのレンタル移籍を経験。今季からマジョルカに復帰したものの、ラ・リーガ第16節終了時点で5試合の出場に。シーズン途中ながらも契約を解除し、新天地を求めることとなった。マジョルカでは公式戦通算で206試合に出場し36ゴール13アシストを記録した。

 ラゴ・ジュニオールの新天地となるマラガはラ・リーガ2部第22節終了時点で勝ち点「20」にとどまっており、現在は降格圏の21位に沈んでいる。スペインでの実績豊富なウインガーには、残留を目指すシーズン後半戦に向けた“起爆剤”としての活躍が期待されている。

【動画】マラガにラゴ・ジュニオールが到着!

マジョルカ退団が決まったラゴ・ジュニオール [写真]=Icon Sport via Getty Images