大人が嫌うたばこの煙を子どもが好むでしょうか?

 赤ちゃんは親のしぐさや身の周りの様子に敏感です。目にしたものが如何なるものか?怪しいものかどうか?目に映るもの全てに敏感で、警戒心も養われます。

さらに従順だから大人たちを真似るようになる。喫煙率が20%を切ったことだけでなく、たばこの煙が不快だと思う人が80%を上回る調査結果が公表されました。調査方法(対象や手段、アンケートの回収方法など)が結果に影響すると言われる。だけど喫煙が健康を害する要因である知識と敬遠すべき煙であることを、幼い時から教育できないものでしょうか・・・。

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先日介護施設の送迎で信号待ちしていました。何気なく外の様子を見ていたら、1歳くらいの赤ちゃんがおぼつかない足取りでヨチヨチ歩きしていました。赤ちゃんって、自分の力だけで立ち上がれたら、「ほら、立っちできたよ。」と言わんばかりに微笑むと思いませんか?子どもが純粋に喜んでいるあの笑顔に釣られて、見守る側も思わず顔がほころびますよね。自力で歩けるようになると歩みを止めません。歩を進めることに夢中になります。けど未熟にもからだのバランスを崩して転んでしまう。幼児が「歩き」を習熟するためには避けて通れないケアレスミスです。当然転べば地面に手を突きます。それを見ていた大人が手の汚れを「ばっちい、ばっちい!」と赤ちゃん言葉で唱えながら、手のひらに付いた汚れを払って上げます。良くしたもので、何回かそのフォローを繰り返してもらうと、転んだあとの動作として赤ちゃんの頭にインプットされる。そのうち自分自身で両手に付いた土や砂利を“パチパチ”払うようになります。

加熱式たばこを吸って吐き出す、あの白い気体(蒸気)。やっぱり紙巻きたばこの「煙」と同じに思えてしまうのは、私だけでしょうか?物価高騰で一部の加熱式たばこも再値上げされます。(※1)たばこ銭を別の値上げ商品に当てた方が賢いかも知れない。

内閣府世論調査によると、たばこの煙に不快感を抱く人(不快,どちらかといえば不快)が83%に達しました。さらに不快と感じる場所として、昭和時代にはたばこがお似合い(付き物)と思われていた居酒屋やバーなど、お酒と共に嗜む場所が挙げられているのです。(※2)むかしの世情を思い起してみると、たばこの煙がお似合いの場所があった。居酒屋やバーなど、お酒とともに嗜む場所だったように思う。だけど、2020年4月から改正健康増進法の施行に伴い、受動喫煙対策が好影響をもたらしてくれた。

それまで相応しいと思われていたのであろう場所でも、現代社会では嫌がられるようになったのです。複数回答とはいえ、「屋外喫煙所の近く」と同等の割合で嫌われるのです。嫌煙社会の風潮を止めてはいけません。

大人たちだって嫌がるたばこの煙。子どもたちに避けるべきものと率直に受け入れて欲しい。結局子どもたちが成長する中で健康維持・増進に役立つのです。たばこの煙が健康に良くないことだと、赤ちゃんの時から注視~認識して、嫌煙社会に順応してもらいたいと願っています。

【出典】
(※1)2022年10月28日 日本経済新聞 更新記事
(※2)2022年11月5日 読売新聞 政治面

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

たばこの煙が健康に悪いという教え