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「BLUE・MOON・BLUE-月明かりの赤い花-」は、ひとりのゲリラ戦士が月明かりの中で見た幻覚を、幻想的に描いたドラマチックなショー。主題歌をTHE ALFEEの高見沢俊彦が書き下ろしたことでも話題となったショーイリュージョン。上演から約23年の時を経て、あらためて当時の映像に向き合った二人は、思わず「なつかしい!」とため息が。ステージに登場した真琴に「わー、カッコいい!」と紫吹が歓喜すれば、真琴も「この主題歌が大変だった。本当にキーが高くて、高見沢さんの方がキーが高かったくらい」と裏話を明かすなど、和気あいあいとした雰囲気で収録は進行。その後もステージの裏話や、月組の仲間たちとの思い出話などが次々と飛び出し、楽しい時間はあっという間に過ぎた。
宝塚退団後、バラエティー番組などの仕事で一緒になることはあったというが、じっくり話し合う対談はあまりなかったという。「こういう対談形式でしゃべるお仕事は20年以上ぶりかも。それこそ在団中のWOWOWの番組以来だよね」と真琴が語れば、「フリートーク的なものは、現役時代以来ですよね」と続けた紫吹。だが真琴が「だけど私たち、この収録の3日前に大阪のホテルのロビーで偶然会ったよね」と明かすと、紫吹も「ビックリでしたね。明後日よろしくお願いしますみたいな感じで」と笑いながら振り返った。
月組時代、トップスターの真琴、二番手の紫吹という組み合わせは、ファンから“マミリカコンビ”という愛称で親しまれた。真琴が「私たち、出会ってから来年で40年です。私も人生の半分以上は宝塚の外で仕事をしてきましたけど、今日のフィナーレを観ていたら、そこで培った日々のすべての感情が出てきたような気がした」と語ると、紫吹も「そうですね。私たちはどのジェンヌさんよりも長いですよね。音楽学校で制服を着ていた姿をお互い知っていますし、花組でも一緒だったし、月組でも一緒だった。同じ時を刻んできましたし、私としては節目節目のところでご一緒させていただいているので、鳥肌が立ちますね」とかみ締めるように語る。
その言葉に「そうだね」と深くうなずいた真琴は、「確か研1ぐらいの時、まだ大階段でフィナーレを迎えているぐらいの時に、あの子は絶対、将来スターになるなと思っていました。目がクリクリして、キラキラしていてね」とコメント。「ずっと言ってくださっていますよね」と笑う紫吹に、真琴も「今日みたいな日が来るなんてね……」と二人の歴史をしみじみと振り返っている様子だった。
本公演は宝塚大劇場、東京、福岡の3カ所で行われたが、紫吹が宝塚専科のベルリン公演に参加することになったため、実は彼女が出演したのは宝塚大劇場だけ。今回の放送は、紫吹が出演した宝塚大劇場の公演となる。そのことに「本当に貴重な公演ですよね。あらためて私、東京と福岡には出ていなかったと思いました」と語る紫吹に、「そのわりにはよく覚えていたね」と感心した様子の真琴。紫吹も「それだけ衝撃でした。香盤表(配役やスケジュールなどの進行を記した表)の役名には“蛇”としか書いてなかったですから。それをいかにして自分の中で消化して、楽しくやるかということが、いろんな蛇をやるという発想に変わったのでしょうね」と笑っていた。
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