=LOVEの大谷映美里、大場花菜、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、齊藤なぎさ、佐々木舞香、髙松瞳、瀧脇笙古、野口衣織、諸橋沙夏、山本杏奈が13日、神奈川パシフィコ横浜にて開催された「~齊藤なぎさ卒業コンサート~ 現役アイドルちゅ~ みんなのこと大好きだよ♡」に出演。この日の公演をもって、齊藤がグループを卒業した。



overtureが流れると、会場はたちまちピンクのサイリウムで埋め尽くされた。ピンクの装飾で彩られたステージにピンクのドレスを来た齊藤が登場すると、ソロ曲『現役アイドルちゅ〜』で開幕。齊藤は笑顔で手を振りながら、アイドル全開で愛嬌を振りまく。途中、ハッピを着たメンバーがうちわを持って登場し、楽曲をさらに盛り上げた。


『Want you!Want you!』でメンバー全員が揃うと、続いて『Be Selfish』を歌唱。『Oh!Darling』では「なーたん(齊藤)を近くで見たいですよね!?」と呼びかけられ、齊藤が観客席の間を駆け抜ける。ファンの間近を通ってトロッコに乗り込んだ齊藤は、移動しながらうちわサイリウムを使ったファンのアピールに応えた。


クールなダンスパフォーマンスの後には、大谷と齊藤のダブルセンター曲『CAMEO』を火花が噴き上がるステージで披露。その後、MCで齊藤は「本当に今の今まで(卒業の)実感がなかったというか。出てきた時にみんながペンライトをピンクにしてくれて、すごくその瞬間に、私、今日卒業するんだ、と思いました」と語り、「こんなにたくさんの方に集まっていただけて、私のことやイコラブのことを見ていただけて本当に幸せだなと思いましたし、最後までみんなと思い出を作りたいなと改めて思いました」と口にした。髙松は「(卒業コンサートが)始まっちゃいました」と吐露。大場も「心が耐えられない」とこぼした。


続いて、齊藤のやりたいことが詰まったコーナーへと突入。グループをプロデュースした指原莉乃の『それでも好きだよ』を齊藤がソロで歌い上げたあと、SKE48の『狼とプライド』を齋藤樹愛羅と2人で歌唱。かつて同曲を歌った中学生の2人の様子がモニターに映し出されるエモーショナルな演出となった。


8曲目の『推しのいる世界』は、諸橋、野口、大谷、山本がパフォーマンス。間奏部分では階段の上に登場した齊藤に向けて、同曲お馴染みの口上で惜しみない愛を伝えるメンバーたち。全力でコールをするメンバーの顔を眺めながら、齊藤は涙をこらえ、続きを歌いきった。


さらにAKB48の『言い訳Maybe』、大谷と齊藤の2人で歌う『わたし、魔法使い』と観客の涙腺を刺激し続けるセットリストが続く。髙松と齊藤による『流星群』では、過去の2人の映像が次々とモニターに映し出され、観客の感情をなおも揺さぶった。


すると齊藤が「サプライズで手紙を書いてきました」と髙松へ手紙のサプライズ演出。齊藤は「私にとってお姉ちゃんのような存在だった」と髙松への思いを伝えつつ、「でも一緒に時を過ごしていく内に、子どもだった私には悩んでいる瞳を支えることができなくて、少し距離が遠くなってしまった時期もあったよね。瞳が休養するって聞いた時に、たくさんのものを一人で背負わせてしまったんだなって、すごく苦しい気持ちになってた。私がもっと近くでうまく支えられていたら違ってたのかなって」と過去の後悔も打ち明ける。


続けて齊藤は「でも休養中に2人で旅行に行ったり、ご飯にたくさん行ったり、電話もしたよね。瞳に気持ちに触れて、楽しく笑い合って、そこからまた瞳との距離が近付いた気がする。私は瞳がいなかった間、瞳の居場所をずっと守れてたかな。そして瞳がいない間にすごく実感したのが、私は隣に瞳がいることで安心してたんだなって。そして瞳の笑顔や大きな笑い声が大好きだってこと」と髙松への大きな愛を告白。「いつも言ってくれるよね。なーは本当にキラキラしてるアイドルだって。私は瞳に憧れて、瞳のキラキラを求めてアイドルをしてたんだよ」と告げると、髙松は顔を手で抑えて涙を流し、2人は強く抱き合った。


12曲目には≠MEの『君はスパークル』でさらなる盛り上がりを見せ、続くVTRでは齊藤がこれまでのアイドル活動を振り返った。


VTR明けは齊藤が「この曲がなかったら今の私はいない」という自身のセンター曲『ズルいよ ズルいね』をパフォーマンス。その後は『いらない ツインテール』で空気を一変し、力強い歌とダンスを見せつけた。


後半は、『僕らの制服クリスマス』『The 5th』に続く『「部活中に目が合うなって思ってたんだ」』で、齊藤がまたもやトロッコに乗り込み、ファンのもとへ。一人ひとりとしっかり目を合わせて手を振ったりポーズのリクエストに応えるなどして愛情を届けた。


『青春“サブリミナル”』に続く『スタート!』では、曲中にファンから齊藤へ寄せられたメッセージがモニターに映し出された。映像を目にした齊藤は口元を手で抑え、目にいっぱいの涙を溜める。歌唱後には「メッセージは大号泣ですよ」「すごくうれしかったです」とコメント。20曲目の『探せ ダイヤモンドリリー』で本編を締めくくった。


アンコール後にはピンクの華やかなドレスを着た齊藤が再登場。プロデューサーの指原やメンバー、スタッフ、家族、友達、ファンへ「完璧じゃない私のことも愛してくれて、そばで支えてくれて見守ってくれたみんながいてくれたからこそ、今私はこうやって笑顔でステージに立てています」と感謝を伝えた。


「この5年間、短いようで長いようでやっぱり短かった」とし、「ファンのみんなのことが大好きです。アイドルという職業も大好き。本当にアイドルになれて楽しかったし、幸せだった。アイドル齊藤なぎさを見つけてくださって、本当にありがとうございました。これから私は新しい道に進みます。きっといろんな壁にぶち当たると思います。でもどんな時も諦めずに、今見たこの景色を忘れず進んでいきたいです。少しわがままかもしれないけど、これからもずっと一緒にいてほしいなって思うんだけど、いてくれるかな...?」と首をかしげると、会場中から大きな拍手が巻き起こる。そして齊藤は、この日のために指原が書き下ろしたという齊藤のソロ楽曲『君だけの花道』を歌い上げた。


再びメンバーが揃うと『=LOVE』をパフォーマンス。歌唱後のMCで諸橋は「明日から楽屋になぎさがいないと思うとどうしていいかわからない。今まですごく先頭に立って、たくさんたくさん私たちを引っ張ってくれてありがとうの気持ちと、先頭に立つからたくさんの、こんなに小さいなぎさには苦しかっただろう、たくさんの言葉もあっただろうし、その時にもうちょっと自分がなにかできたら卒業を止められたのかなとか、すごく昨日も思っちゃって」と涙声で明かす。


そして「でもなぎさはすごく強くて。私なんかより何倍も強くて。私はきょうだいがいないけど、勝手になぎさのことは妹だなと思って。たくさんの愛を私たちにずっとずっと届けてくれてありがとう。5年間、お疲れ様でした。これからもずっと大好きです!」と伝えた。


すると齊藤は、今度はメンバーに対する手紙を読み上げる。


「ちくちくした言葉をぶつけられてしまった時に、私よりも怒って、その倍くらい愛のある言葉で包み込んでくれたみんな。私が色々と他のお仕事で忙しかった時期に、久しぶりにメンバーに会えた時に、安心感から涙が出そうになったのを覚えています」。


「人のことをなかなか信じることができない私が、こんなにもすべてをさらけ出して信じることができたのはみんなだったからです。一人ひとりのことを、好きなところを永遠に言えるくらい好きだし、愛しています」。


感謝を伝えた後、「心残りがあります」と齊藤。「それは東京ドームに一緒に立つことができなかったこと。それはファンの皆さんも見たかったと思います。私からの最後のお願いです。東京ドームに立って、最高の景色を見てほしい。とっても難しいお願いだと思うけど、私が見てきたみんなは、誰よりも強くて格好良いんだから、きっと大丈夫だと思ってる。絶対に見に行くから、レス、5回くらい一人ずつちょうだいね」と声を震わせながら伝えた。


サプライズは続き、山本は齊藤の母からの愛情の詰まった手紙を代読。母の言葉に齊藤は大粒の涙を流し、「ママありがとう、大好き」とステージ上から呼びかけた。


アンコール3曲目には『笑顔のレシピ』で、メンバーの一人ひとりと抱き合い、またもサプライズで花を受け取った齊藤。最後に一同揃って『届いてLOVE YOU♡』を届け、山本の「本当に本当になーたんは世界で一番、最強のアイドルでした!」と言葉で楽曲を締めくくった。


最後に齊藤はステージ上にマイクを置くと、ゆっくりと階段を上がり、ステージ奥へと進む。最上段で観客席を振り返ると、トレードマークのツインテールをほどき、笑顔で手を振ってアイドル活動を終えた。


終演後、報道陣による囲み取材に応じた齊藤は「本当に素敵な卒業コンサートだったなと思います。いろんな方に見守っていただいて、自分もすごくアイドルが大好きだったので、こうやって素敵なステージと衣装と、すべてを用意していただいて、こんなに素敵な歌をみんなの前で歌えたことが、今は本当に幸せだなという気持ちでいっぱいです」と現在の心境を告白。


今後については「1月21日にエイジアクロスさんに所属させていただいて、女優さんの活動などをさせていただく予定です」と語った。


「来世もイコラブがいいなと思います」とアイドル業には深い愛情をのぞかせ、「つらいこともあったし悲しいこともあったし、しんどいこともあったけど、でもここまで頑張ってきて良かったなと思えるくらい、素敵な経験をいっぱいできたし、メンバーと出会えたことも指原さんと出会えたことも、ファンの皆さんと出会えたことも全部が宝物だなと思います」とコメント。


また「私、すごく歌が大好きで、歌うことが幸せというか。自分で趣味でカラオケにも行ってしまうくらい歌が大好きで。それはファンの方のおかげで好きになれたし、指原さんのおかげで上達したし、メンバーが支えてくれたから歌えるようになったし。だからこそこれからも歌は続けていきたいなと思いますし、皆さんの前で歌って踊ることも。後は演技の中で歌とかアイドル役とかできたらいいなと思います」と歌手活動にも意欲を燃やした。


女優としての目標は「長澤まさみさんと満島ひかりさんです」。「どんな役にもなれるところがすごく素敵だなと思います。お2人の演技はすごく勉強させていただくことが多いです」と明かしていた。


指原莉乃 メッセージ>

プロデューサー1年目の私の前に現れた女の子は、気付いた頃には大物アイドルになっていました。見送るのはとても寂しいけど…「俳優齊藤なぎさ」と「国民的アイドル=LOVE」と「タレント指原莉乃」がどこかの番組で共感する「いつか」を楽しみに送り出したいと思います。これからも齊藤なぎさの応援をよろしくお願いします。



「~齊藤なぎさ卒業コンサート~ 現役アイドルちゅ~ みんなのこと大好きだよ♡」セットリスト

-overture-

M1.現役アイドルちゅ〜

M2.Want you!Want you!

M3.Be Selfish

M4.Oh!Darling

M5.CAMEO

M6.それでも好きだよ

M7.狼とプライド

M8.推しのいる世界

M9.言い訳Maybe

M10.わたし、魔法使い

M11.流星群

M12.君はスパークル

M13.ズルいよ ズルいね

M14.いらない ツインテール

M15.僕らの制服クリスマス

M16.The 5th

M17.「部活中に目が合うなって思ってたんだ」

M18.青春“サブリミナル

M19.スタート!

M20.探せ ダイヤモンドリリー

EN1.君だけの花道

EN2.=LOVE

EN3.笑顔のレシピ

EN4.届いてLOVE YOU♡

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