肉・塊・ステーキ

ステーキ用の新鮮な牛肉の塊が、手の中でいきなり痙攣。そんな驚きの光景を捉えた動画が今、ツイッターで話題になっているという。『NEW YORK POST』や『Scientific American』が報じ、世界に拡散中だ。

【動画】切り立ての牛肉がビクビクと痙攣


■ゾンビと化した牛肉

この話題を紹介したのは、「Weird and Terrifying(@weirdterrifying)」さんというアカウント。動画が撮影された場所は、ある肉屋の調理場だという。

女性は左手でレンガよりやや小さな牛肉の塊をつかみ、そこに塩をまぶすと肉はいきなり痙攣する。死んだ牛がゾンビと化したかのように、切り口の至る所が細かくビクビクと動くのだ。


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■新鮮なことが条件

一般人向けの科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』はこの現象について、屠殺して間もない極めて新鮮な切りたての肉のみ、こうしたことが起きると説明する。

情報の伝達と処理にあたる神経細胞(ニューロン)は、その内外に生じる膜電位とも呼ばれる電位差を維持するエネルギーがあれば機能し続けるといい、屠殺と同時に活動を停止するわけではないというのだ。


■踊り食いにおいても同様の現象

牛のサーロインとは肩から腰に広がる「胸腰最長筋」のうち、腰の部分のこと。その動画の牛は屠殺後間もなく、まだ生きていた筋肉中の末端神経が塩化ナトリウムにより活性化され、痙攣が起きたのだろうという。

この現象はイカ、タコ、魚などの「踊り食い」でも見られ、醤油をまぶすと収縮を見せるのは、ナトリウムイオンでニューロンが刺激されるからだと『サイエンティフィック・アメリカン』は説明している。


■記事には様々なコメントが

この動画は2020 年に初めてSNSに登場し、当時は口コミで広まった程度だったが、このたび「Weird and Terrifying」さんが紹介したところ、なんと37万回もの視聴回数を記録した。

また、この話題を伝えた『NEW YORK POST』の記事には、「ビーガンになる。肉はもう食べたくない」「新鮮さは大事。私は夕食に食べた魚が今朝までは泳いでいたと思うと楽しい」「今後は肉をじっくりと焼くことにする」など、様々なコメントが寄せられているようだ。

■切り立ての牛肉がビクビクと痙攣

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

新鮮な肉の塊が手中でいきなり痙攣 「ゾンビ化した牛肉」衝撃の動画が話題