プレミアリーグ第20節、ニューカッスルvsフルアムが15日にセント・ジェームズ・パークで行われ、ホームのニューカッスルが1-0で勝利した。

3位のニューカッスルは前節、アーセナルとの上位対決を0-0のドローで終えてリーグ2試合連続ドローと足踏みが続く。また、FAカップでは3部のシェフィールド・ウェンズデイに金星を献上したが、直近のEFLカップ準々決勝ではレスター・シティに快勝し、バウンスバックに成功した。2023年のリーグ初白星を目指す一戦では4連勝で6位に浮上してきた難敵フルアムをホームで迎え撃った。

互いにミッドウィークに試合があったものの、立ち上がりからアグレッシブな攻防を繰り広げていく。序盤は前線から積極的に圧力をかけたニューカッスルがショートカウンターの形からフィニッシュに繋げていくが、フルアムも要所でプレスを剥がしてシンプルなクロスからミトロビッチを使った仕掛けで応戦を見せる。

前半半ばを過ぎると、ニューカッスルが完全にペースを握ってゲームをコントロール。フルアムの堅守を前になかなか崩し切るまでには至らないが、前半終盤にかけて続けて決定機を作り出す。まずは39分、シェアの高い位置でのボール奪取から鋭い縦パスを足元に受けたカラムウィルソンが強烈なミドルシュートを放つ。さらに、アディショナルタイムにも波状攻撃からボックス内でロングスタッフのヘディングパスを受けたウィルソンに再びシュートチャンスが訪れるが、いずれのシュートもGKレノの好守に阻まれた。

迎えた後半、ニューカッスルは前半に足首を痛めていたブルーノ・ギマランイスを下げてサン=マクシマンを左ウイングに投入。これでジョエリントンがインサイドハーフにポジションを移した。

前半以上のボール支配率で押し込むニューカッスルだが、サン=マクシマン、アルミロンの両ウイングの仕掛けもうまく数的優位で守られて局面打開とはならず。それでも、61分にはボックス手前の好位置で得たFKを名手トリッピアーではなく、シェアが右足で直接狙うと、これが右ポストを叩く決定機に。さらに、こぼれ球に詰めたアルミロンがシュートを枠に飛ばすが、これも相手DFのブロックに阻まれる。

すると、チャンスの後にはピンチあり。直後にボックス内での際どい2つの接触プレーが起こると、2度目のDFトリッピアーとデコルドバ=リードの接触プレーがオンフィールド・レビューの結果、ファウルと判断されてフルアムにPKが与えられる。

これで失点不可避と思われたニューカッスルだったが、キッカーのミトロビッチがバランスを崩して右足のシュートを軸足の左足に当ててしまうと、ボールはゴールネットを揺らしたものの、不正なプレーと判断されてゴール取り消しと共にニューカッスルにFKが与えられることに。

このレアなPK失敗に救われて辛くもイーブンを維持したホームチームは、負傷明け後リーグ復帰戦となるイサクやマーフィーピッチに送り込んで試合を決する先制点を目指す。最後まで守備強度を維持するアウェイチームを前にゴールが遠かったマグパイズだったが、最後の最後にこじ開ける。

89分、押し込んだ流れから右サイドで細かく繋いでロングスタッフが浮き球で入れたクロスをファーサイドのライン際で粘ったウィルソンがうまく折り返すと、ゴール前でフリーのイサクが頭で押し込み、4カ月ぶりとなったリーグ復帰を自ら祝う値千金のゴールとした。

そして、イサクの復帰弾を最後まで守り切ったニューカッスルが好調フルアムを退けてリーグ3戦ぶりの白星を収めて3位死守に成功した。

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