中国の食品メーカー、正味集団HD(01247/香港)が1月13日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格0.68香港ドルに対し、初値は8.82%高い0.74ドルだった。終値は同17.65%安の0.56ドルだった。
 
 同社は2002年設立。主に江西省で乾物食品の製造、販売を手掛けており、19年には野菜系スナック食品分野、21年には味付け鶏足など肉系スナック食品分野にも進出した。また、自社加工生産品のほかに、砂糖漬け食品やナッツ類などの食品の卸売も行っている。自社製品は「声耀」ブランドで黒キクラゲシイタケ、イカなどの乾物食品と、野菜系、肉系のスナック食品を、「ガン味坊」ブランドでブドウナツメなどの砂糖漬け食品およびナッツを販売しており、22年6月期の売上比率は「声耀」ブランドが79.4%、「ガン味坊」が7.3%、食品卸売が13.3%となっている。21年の売上ベースで、江西省のスナック食品市場シェアは約0.4%、業界第5位だ。

 21年12月期の売上高は3億4199万人民元(前期比20.89%増)、純利益は4829万元(同17.96%増)。22年1〜6月期の売上高は1億6695万元(同14.67%増)、純利益は2086万元(同24.51%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の1億1070万香港ドル(約18億3000万円)は、約38%を生産ライン増強のための新たな工場建造に、約33%を新たなスナック食品生産ライン建設費用に、約16%を特に四川省と重慶市での影響力強化に向けた販売ネットワーク拡大に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【香港IPO】乾物・スナック食品の正味集団HDが上場、初値は公開価格を8.82%上回る0.74香港ドル