インプレスグループで鉄道・旅・歴史メディア事業を展開する株式会社天夢人(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝峰富雄)は、2023年1月16日に、『路面電車がみつめた東京風情 写真で振り返る東京風情』(諸河 久・著)を刊行いたします。


うつろう時代の東京、都民の足として支えた路面電車「都電」の姿があった
 本書は、ウェブサイト「AERA dot.」に2018年6月から2022年12月、145回にわたり連載された「路面電車がみつめた50年前のTOKYO」を再編集した書籍です。
 鉄道写真家・諸河 久が学生時代より撮影を始め、半世紀にわたりつぶさに記録した都電の麗しき姿をお楽しみください。

かつて日本最大規模を誇った路面電車「都電」その半世紀を写真で追う
 2度の東京オリンピックを経て変貌した、「都電のあった風景」。鉄道写真の醍醐味ともいえる定点撮影により今昔を対比、都電と地域の歴史を感じることができます。
第1章では、最初のオリンピックに活気づく銀座・周辺地域を紹介
第2章では、路面電車の見せ場・坂をかけ上がる都電の勇姿を紹介
第3章では、下町の情緒あふれる風景を川や橋にまつわるエピソードとともに

【目次】
1章 美しき街・銀座を走る
55年前の色鮮やかな「銀座」/混み合う銀座通りを走る都電が女性に“ご贔屓”にされた理由
昭和39年東京五輪の気運高まる「銀座」の元日/地下鉄に追いやられた都電の数奇な運命
いまとはまるで違う50年前の「銀座」/ひた走る路面電車と空を覆う架線
君の名は」で全国区になった55年前の数寄屋橋と都電/「天下の銀座」が板張りだった理由
50年前の日本にたった1両しかなかった高性能路面電車「PCC車」/憧れの理由とは?
川がないのに「橋」の地名が多い東京/54年前「京橋」を走る都電と麗しき欧州建築群
日本のウォール街「兜町」を走る59年前の都電/いまとはまるで違う光景に「昭和」の力強さ
1964年東京五輪直後の「日本橋」を走る都電/青空を奪った高速道路は「必要悪」だった?
「ここはヨーロッパ?」と見紛うほどに美しい東京/54年前の日銀本店と都電のシンクロ
あまりに美しすぎた54年前の東京・丸の内「一丁倫敦」と都電/復刻再建した現在と比べると?
関東大震災、大空襲……/苦難を乗り越えた「東京駅」と路面電車/53年前のその姿とは?
おじさんたちの聖地「新橋」の51年前/駅ホーム下が吸殻で「鳥の糞」と揶揄された理由
銀座、皇居、赤坂見附……/いまとはまるで違う56年前「都電通学」の東京風景
築地市場83年の歴史に幕/下町に愛された魚河岸の足「都電」と「渡」
移転した「築地市場」/70年前に市場内を走っていた“知られざる都電”とは?
五輪イヤーだった56年前、静まり返った元日を走る都電と「日比谷」の変貌
渋沢栄一の肝いり「帝国劇場」と優雅な「東京會舘」/58年前の日比谷と都電に明治の余韻
世界的巨匠による名建築「ライト館」の前を走る路面電車/今では見られない美しき東京
55年前「銀座」から名物都電が消える日/高度経済成長期に役目を終えた銀座線「有終の美」

2章 山手の坂を
車窓からの桜並木が鮮やかだった都電「番町線」/1964年東京五輪で真っ先に消えた顛末
路面電車は「坂道」こそ最大の見せ場!/50年以上前に都電がかけ上がった美しき名所
前回の東京五輪前「オリンピック道路」建設で総工事!/いまとはまるで違う58年前「青山通り」
東京タワーが「東京のタワー」だったと感じる53年前の西麻布/こんなにも見えた理由は?
「赤坂見附」のきつい上り坂に挑む59年前の都電/広大な丘陵地の前に現在そびえる建物とは
都心の渓谷「お茶の水」の坂道を走る51年前の都電/江戸期から続く名所の変貌
東大生からも「勉学の妨げ」と嫌われた?/本郷を走った都電が“気の毒”なワケ
妖怪伝説残る「猫又坂」と歴史を重ねた「白鷺坂」/急勾配をトロトロ上る56年前の都電
都心からも富士山を望めた55年前の大塚/「富士見坂」をかける坂の上の停留所
いまは首都高の高架が塞ぐ、55年前「護国寺」の空/都電の街からの激変ぶり
わずか11年しか走らなかった「都電志村線」/板橋の住民に愛された56年前「運転最終日」の情景


3章 川の流れに沿って
55年前「浅草」を都電が独り占め?/古くは開通日に関東大震災が発生したことも……
隅田川レジェンド橋「新大橋」/関東大震災に耐えた名橋を渡る都電が向かう先は?
これぞ昭和の渋滞!/高度経済成長期の50年前「千住大橋」がここまで混み合った理由
隅田川で最後まで残った57年前「佃島」の渡し船/知られざるその船内の光景とは?
「お茶の水橋」工事で突如現れた85年以上前の都電軌道/歴史的な遺構は撤去されるのか
神田川がぐぐっと曲がる「大曲」54年前”橋の上”停留所の都電/歴史的発見「お茶の水橋」と共通点?
学生運動の煽りをうけた「飯田橋」の都電15系統最終日/「さよなら装飾電車」は走らなかった
移ろうサブカルの街・秋葉原で昭和の面影残る万世橋/鉄道ファンのあの「聖地」は?
高輪ゲートウェイ駅で騒がしくなる?/今では激変した55年前の「南麻布」や「高輪」と都電
三島由紀夫も小説の舞台にした「築地橋」を走る都電/54年前、38年前、そして現在は……
東京が水都だったことを伝える「江戸湊」ってどこ?/都電が走った57年前の情景

コラム1. 都電で「最も長い距離」を走った系統は?/54年前ぎゅうぎゅう詰めの中山道を走る光景
コラム2. 都電時代の「最も短い区間」はどこ?/70年前傷みながらも戦後東京を支えた木造車両


【著者紹介】
諸河 久(もろかわ・ひさし
1947年生まれ。東京都出身。鉄道写真家。日本大学経済学部、東京写真専門学院(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。鉄道雑誌のスタッフを経てフリーカメラマンに。「諸河 久フォト・オフィス」を主宰。公益社団法人「日本写真家協会」会員、「桜門鉄遊会」代表幹事。
著書に「オリエント・エクスプレス」(保育社)、「都電の消えた街」(大正出版)「モノクロームの東京都電」(イカロス出版)など多数

【書誌情報】
書名:路面電車がみつめた50年 写真で振り返る東京風情
仕様:B5判 160ページ
定価:2,970円(本体2,700円+税10%)
発売日:2023年1月16日

全国書店、オンライン書店のAmazonなどで発売中。
https://amzn.to/3UFlmT1

【株式会社天夢人】 https://www.temjin-g.co.jp/
2007年設立。隔月刊雑誌『旅と鉄道(奇数月21日発売)』をはじめとする、鉄道・旅・歴史・民俗・カルチャーをテーマとした雑誌や書籍を発行し、人生を豊かにするための情報を発信しています。

インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証スタンダード市場9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

以上

【本件に関するお問合せ先】
株式会社天夢人   担当:揚野
Tel: 03-6837-4680 / E-mail: info@temjin-g.co.jp
URL:https://www.temjin-g.co.jp/

配信元企業:株式会社インプレスホールディングス

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ