代替テキスト

都内の一流ホテルの高級和食店で食事を終えた貴乃花光司(50)を、本誌が目撃したのは18年8月。並んで歩いていたのは当時18歳の長女と、16歳の次女だった。

8月は貴乃花の誕生月。娘たちが父を祝う食事会だったのだろうか。店を出て先に歩く貴乃花と長女の後ろ姿に次女はスマホを向け、父娘の大切な時間を記録していた。

その数カ月後、父娘関係が疎遠になっていくことになるとは――。

4年半が過ぎ、20歳になった次女は1月9日、「白河れい」の芸名で芸能界デビューを飾った。

「前日には取材会が行われましたが、貴乃花さんと河野景子さん(58)の娘ということで注目度は高く、50人ほど取材陣が集まりました。デビューはフジテレビの昼帯の新番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)の月曜レギュラーで、タレント的な立ち位置ですが、本来は女優志望だとか。9頭身というスタイルのよさも目を引きましたが、それより興味深かったのが父親についての発言でした」(スポーツ紙記者)

白河は取材会で、両親のデビューへの反応についてこう口にした。

「母は『そこまでやりたいなら頑張っておいで』と背中を押してくれている状態です。

父に関しては……まあ、知らない状態です(笑)。最近会えていないので伝えられていないんですが、喜んでくれたらいいなと思います」

機会があれば直接、父に伝えたいと言い、最後に父と会ったのは17歳の誕生日プレゼントを買ってもらったとき、とも明かした。

「そもそも貴乃花さんは、相撲が中心の生活が長く、子供たちといられる時間はあまり多くなかったようです。とはいえ、子供が小さいころは家族でディズニーランドに行ったり、貴乃花さんが授業参観運動会に行ったりもしていたそうですが……」(芸能関係者)

最後に会ったという白河の17歳の誕生日は19年4月で、冒頭の食事会から8カ月後。本誌が目撃したのは父娘の交流があった最後の時期だったようだ。

■事務所も困惑「本当に何も聞いていませんから」

貴乃花の所属事務所に次女のデビューについて問い合わせると、「(貴乃花は)本当に何も聞いていませんから、ノーコメントとしか言えません」と困惑がにじむ。

ある貴乃花の知人は、彼の憤りを感じているようだ。

貴乃花さんが今回の件を知ったのはデビュー取材会が終わったあと。そして報じられた後も、次女からの報告はないと聞いています。

やはり“筋が通っていない”と怒っているようです。娘さんに対してよりも、景子さんへの怒りが強いのではないでしょうか」

貴乃花と景子さんは、18年10月に離婚。以降、貴乃花は独居生活。2人の娘の親権は貴乃花が持ったが、娘たちと生活をともにしたのは景子さんのほうだった。

「離婚以来、貴乃花さんと景子さんは直接は連絡を取らず、必要なときには関係者が間に入ってやりとりしているそうです。娘さんは2人とも海外留学をしていて、その留学中、連絡を取り、こまやかにフォローしていたのも景子さんでした。

また’21年には、長男の花田優一さん(27)が週刊誌に父親のモラハラや暴力を告白すると、貴乃花さんも“息子の告白は嘘で塗り固められている”と反論。絶縁状態も続いています」(前出・芸能関係者)

娘たちは兄・優一と仲がいい。家族のこういった環境から、貴乃花と次女も疎遠になったようだ。そもそも一家に修復できない亀裂が生じたのは、優一がメディアに出始めたころからだという。

貴乃花本人がこう明かしている。

《息子や元妻との関係がおかしくなっていったのは、息子がイタリアから日本に帰国してからのことでした》(『週刊文春』21年2月18日号)

■元妻・河野景子の“やり方”にも疑問

’15年イタリアでの靴づくり修業から帰国した優一さんは翌年、初めて“靴職人”という肩書でテレビに出ました。その後は、靴が納品されないと注文者からのクレームが取り沙汰されるなどトラブル続出。遅刻などの素行の悪さから所属した芸能事務所は契約解除になり、17年にした結婚もたった1年半で離婚。不倫疑惑まで浮上しました。

“一人前の靴職人にもなっていないのにテレビでちやほやされるのはよくない”と当初から考えていた貴乃花さんは、息子による一連の騒ぎを終始、批判的に見ていたのです」(前出・芸能関係者)

このとき、妻・景子さんとの対立も生じている。

「景子さんは優一くんを甘やかし、彼の言うことに反対しない。当時、優一くんに芸能事務所を紹介したのも景子さんですし、親しい関係者を通じてテレビ局に優一くんを売り込んでもいました。貴乃花さんはそうした行動にあきれていたようです」(前出・芸能関係者)

今回の次女の芸能界入りは貴乃花にとって、優一のときと重なる苦々しい出来事のようだ。

貴乃花さんは、娘たちには学業に専念してほしいと思っています。子供たちには芸能界に入ってほしくないんです」(前出・知人)

一方で景子さんは、優一のときと同じく次女のデビューに大賛成しているという。

「今回の娘のデビューに際し、“両親の名前”を出すことを了承したのは景子さんだと聞いています。いきなりの情報番組レギュラー決定も、景子さんが古巣・フジテレビの人脈を使ったからと疑ってしまいますよね」(テレビ局関係者)

前出の貴乃花の知人も同じように考えている。

貴乃花さんも、景子さんのやり方へは疑問を抱いているのではないでしょうか。優一さんのときと同じでトントンとデビューが決まったのは、景子さんがまた何らかの根回しをしているのでは……と。次女は、優一くんに似た性格で明るいですが、自分のやりたいことをやるというタイプ。彼の二の舞にならないか心配です」

若いころからさまざまな家族間の確執が報じられてきた貴乃花。次女のデビューが、一家の新たな火種になるのだろうか――。