タイで日本人男性(24)が不可解な代理出産を行っていた問題で、この男性がタイ警察当局に事情を説明するために、17日夜にタイに入国していることが明らかになった。

 この男性については、すでに合計16人の子どもが代理出産で生まれたと見られ、その目的に関しても多くの憶測を呼んでいる。事件が報道された当初にまず疑われたのは「人身売買」への関与だった。男性側弁護士はそれを否定したが、かねてよりタイでの代理出産は、「人身売買」との強い関わりが指摘されていた。

「日本人の子供......正確には日本人の遺伝子を持った子どもは高く売れる。これは昔からある裏社会のシノギのひとつです」

 そう証言するのは、人身売買に詳しい外国人マフィアだ。自ら「人身売買ビジネス」に関わったことはないというが、その内情には詳しい。

「日本人の子どもは300万から500万くらいの値で売れると聞いている。アジア系の中では最高値のクラス。これは臓器売買とまったく同じで日本人のカラダというのは高い値が付く。以前は、インドで代理出産して生まれた子どもを売り買いしていたが、規制が厳しくなって以降、今はタイが主流。日本人の子どもを買うのは欧米系の富裕層と聞いている。だが、今回の騒動でタイでの代理出産も監視が厳しくなるはずだ」

 今回の男性がタイ警察当局にいったい何を語るのか。この日本人男性が人身売買に関与している可能性は低そうだが、不可解な代理出産に対する世間の目は厳しいと言わざるを得ない。その発言に注目が集まっている。

Written by 西郷正興

Photo by Jack Mallon

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