今年5月に執り行われるチャールズ国王の戴冠式を控え、英王室がヘンリー王子と王室メンバー間による“和平会談”の計画を進めているという。王子は自身の回顧録で王室メンバーとの確執を主張しており、先日のインタビューでは「家族と腰を据えて話をしたい」と明かしていた。王室関係者によると、会談は今後数か月内に実現する予定だという。

ヘンリー王子は、今月10日に発売した自身の回顧録『Spare(原題)』で、兄ウィリアム皇太子との兄弟間の確執や、父チャールズ国王との親子関係に関する衝撃的な内容を次々と暴露していた。

王子は先日、英メディア『The Telegraph』が掲載したインタビューで、王室メンバーに向けて「僕は喜んであなた達がしたことを許すつもりだ」と言い、「実際に席を共にして、話し合いがしたい」と呼びかけていた

5月6日には、ロンドンのウェストミンスター寺院でチャールズ国王の戴冠式が執り行われる予定だ。しかし今のところ、ヘンリー王子が式典に出席するか否かは明らかになっていない。

王子は、8日に英ITVで放送したインタビュー特番『Harry: The Interview』で戴冠式への出席について聞かれた際、「どうするかは王室次第だ。話し合うべきことはたくさんあるし、彼らが腰を据えて話し合ってくれることを心から願っている」と答えていた

こういった発言を受けてか、英紙『The Times』が現地時間14日、英王室ではヘンリー王子と王室メンバーの“和平会談”を計画しており、今後数か月のうちに話し合いの場を設けるつもりだと報じたのである。

ある王室関係者は同メディアに対し、ヘンリー王子と王室メンバーの仲は「修正可能です」と断言した後、このように続けた。

「彼らが共に手を挙げて、『我々はすべてを正しく理解しておらず、その多くが間違っていた』と認める必要があるのです。すべての面で柔軟な対応が必要になりますが、きっとやれるでしょう。」

この情報筋によると、和平会談は英国の宮殿で数人の王室メンバーと共に行う予定であるため、米国に住むヘンリー王子が渡英し、実際に顔を合わせることになるという。

ヘンリーがこちらに来て、部屋で国王とウィリアム皇太子、数人の王室メンバーと会うことになります。そしてヘンリーをいつも支えている“信頼できるチーム”がいれば、彼が待ち伏せされているとは感じないでしょう。」

ウィリアム皇太子を良く知るという同人物は、このような条件について「皇太子にとって受け入れ難いものかもしれない」と明かすも、「彼は王位に忠実であり、国のために何をすべきかを理解している」と加えた。

チャールズ国王については「何の問題もないでしょう」と述べ、和平会談の計画について次のように話した。

「我々は(計画を)進めて、4月までに終わらせなければなりません。さらに彼らの妻達を説得する必要もあるのです。」

同メディアの別の情報筋は「王室は戴冠式の前にヘンリー王子夫妻をこちら(英国)に招くべきです。さもなければ、(戴冠式が)サーカスのような見世物となり、気が散るばかりです」と懸念している。

なお英メディア『The Independent』では、ヘンリー王子とメーガン妃の戴冠式への出席について、王族に近い関係者が「国王は期待していません」と明かしたことを紹介している。

同人物はその理由について「家族は招待状を出しますが、インタビューや回顧録で語られていることを考えると、ヘンリーとメーガンがその場にいることは非常に難しいでしょう。家族は2人が欠席する理由を見つけてくれることを望んでいるのです」と苦言を呈した。

画像は『The Prince and Princess of Wales 2019年9月15日付Instagram「Wishing a very happy birthday to The Duke of Sussex today!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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