1月24日(火)より、深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」の6作品目として、『ブラザー・トラップ』(毎週火曜深夜0:58-1:28、TBS※一部地域をのぞく)がスタートする。本作の主人公を演じるのは、TBSドラマ初主演となる久間田琳加。漫画原作の実写化作品に出演することが多い久間田が、繊細でいちずな“ピュアラブストーリー”に挑戦する。このたび、WEBザテレビジョンでは久間田にインタビューを行い、撮影の裏話や、原作のある作品への向き合い方、そして10年の芸能活動を振り返り、自身の“転機”となった作品についてたっぷりと語ってもらった。

【写真】身長差にうっとり…久間田琳加“あかり”に手を差し出す山中柔太朗“和泉”

■恋に臆病な主人公と正反対な兄弟が“三角関係”に!

同作は、電子コミックサービス「LINEマンガ」で1億3000万viewを突破した人気漫画を実写化。恋愛に積極的になれなれない主人公と、年下男子、そして元カレによる複雑な恋の三角関係を描く。

また、同じ大学に通う年下男子で元カレの弟・成瀬和泉を山中柔太朗が、そして和泉の兄であかり(久間田)の高校時代の元カレ・成瀬大和を塩野瑛久が演じる。

■主人公・あかりは「“人間の鑑”みたいな人」

――出演が決まったときの率直な感想を教えてください。

私自身、少女漫画を読むことがすごく好きなので、漫画原作の実写化は「ずっとやっていきたいな」と思っていました。なので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。それと同時に不安やプレッシャーもあったのですが、楽しみながら撮影できたらなと思い、現在撮影を頑張っております。

――あかりというキャラクターをどのように捉えていますか?

こんなに周りに気を遣えて、優しい気持ちを持っていて“人間の鑑”みたいな人ってなかなかいないんじゃないかなと思っていて。(あかりは)「こんな人になれたらすごくすてきなんだろうな」と思う人物だったので、その優しさに日々背中を押されながら、そして自分もピュアな気持ちになりながら、成瀬兄弟と撮影しています。

――あかりとの共通点はありますか?

心配性なところは似ているかもしれません。ストレートに伝えたほうがいいことを、遠回しに伝えてしまったり、すぐ話すべきことも「今じゃないかも…」と考えて、結果的に話すまで時間がかかったり。そういう部分は似ているかなと思います。

■山中&塩野は「キャラクターに結構近い性格」

――共演シーンの多い山中さん、塩野さんの印象を教えてください。

お二人ともキャラクターに結構近い性格をされている印象があって。山中さんは穏やかで、すごく話すわけではないけれど、ポロっと出た言葉が印象的なんです。

塩野さんはコミュニケーション能力が高く、現場を常に盛り上げてくださるので、初めてお会いしたときから「(大和)そのものだな」と思いました。

――親友役・渡邉美穂さんの印象はいかがでしょうか?

実は撮影日が1日しかなかったのですが、こんなに年齢が近い方とお芝居することもあまりないので「貴重だな」と思って。合間時間にはたくさんお話もしましたし、何より癒やされました! お話するだけで伝わってくる“優しさ”が魅力的な方だなと思います。

――何か撮影の裏話があれば教えてください。

作品に入るときに山中さんと距離を縮めたいなと思って、共通点を探すために自分からたくさん話しかけてみたのですが、まるで共通点がなくて(笑)。

序盤にカラオケのシーンがあって、合間時間にカラオケのメニューを二人で見ながら、どれが好きかを話し合っていたんです。私が選んだものを見て「え…僕それ好きじゃないです」と言われ、逆に山中さんが選んだものに対して「カラオケに来てそれ食べるんですか!?」ってなって(笑)。

以降も食の趣味が一切合わず焦ったのですが、撮影を重ねたことで、今はそんなの気にならないくらいにお話できるようになったので、良かったなって思います。

■実写ドラマ化にあたって「“一歩も間違えたくない”と思っていた」

――ちなみに久間田さんご自身は和泉と大和、どちら派ですか?

すごく悩ましいですね(笑)。最初に原作を読んだときは「どっちもいいな」と感じていたのですが、撮影は最初大和先輩とのシーンが多かったので「強引でいいかも…!」と思って(笑)。

でも、後半につれて和泉くんとのシーンが増えてくると「優しい空気感が伝わってくるな」と感じて、結果今は和泉くんがいいんじゃないかと思っています。

――撮影前にどのように演じていくか監督と話し合う機会はありましたか?

撮影前に細かくリハーサルを行っていて、「一歩も間違えたくない」と思っていたんです。誰かが責められる展開にはしたくなかったので、みんなでたくさん話し合いました。

台本を読む中で「この言い回し違うんじゃないですか?」とか、「これは勘違いされそう」、「この手の動きはなれなれしく見えるんじゃないか」とか。細かい部分で見ている方を勘違いさせないように、チーム全体ですり合わせを行いました。

■好きだからこそ…久間田流“作品との向き合い方”

――久間田さんは、漫画原作の実写化作品によく出演されている印象があります。漫画が好きだからこそ感じるプレッシャーもあるのでしょうか?

そうですね…「漫画好きでよかった!」と思う反面、原作ファンの方に失礼がないようにと思いながら撮影をしています。

でも、自分が好きなことの延長線上でお仕事ができているので、すごくありがたいですし、楽しみながら現場を経験させてもらっているので、チャンスをいただけるのであれば今後も(漫画原作の作品を)やっていきたいです。

――原作のある作品を演じる楽しさがあれば教えてください。

原作があると、顔つきや表情のヒントがたくさん散りばめられていますし、何より普通に生きていたら経験できない展開があったりするので、演じていてすごく楽しいです。

――原作の雰囲気を壊さないために行っていることはありますか?

あかりの表情を研究するために「ここ印象的だな!」と感じた表情を写真で撮ってみたり、鏡を見ながら表情の練習をしたりしています。漫画で登場人物たちが見せる表情ってすごくかわいらしいので、なるべく近づけられたらいいなと思って頑張っていて。ストーリーはもちろん、漫画から得られるものは多いなと感じたので、原作を元に研究するようにしています。

■多方面で活躍した10年に「なんだか不思議な気持ち」

――2022年で芸能界デビューして10年の節目を迎えましたが、これまでを振り返ってみていかがですか?

あまり年数を意識していなかったので「もう10年経っていたんだ」という感じなのですが、それはきっと女優業を始めたのがわりと最近だというのも影響しているのかもしれません。

でも、思えば雑誌も3回変わっているので、モデル業だけで見ると長いなと感じるのですが、女優としてはまだ飛び込んだばかりなので…なんだか不思議な気持ちです。

――10年を振り返って転機だったなと感じる作品を教えてください。

女優業だと、「マリーミー!」(2020年、テレビ朝日ほか)は、自分の中で大きいきっかけだったかなと思います。

それまでにもお芝居をやらせていただく機会はあったのですが、より強く「女優業を頑張っていきたい」と思ったのが「マリーミー!」の時期だったんです。精神面での変化が大きかったので、そこが転機なのかなと思っています。

――2022年は多忙な年だったと思いますが、リフレッシュ方法はありますか?

これまで週に1回はジムに通っていたのですが、2022年からピラティスを始めました。何にも考えず、リラックスして体とだけ向き合う時間ができたんです。呼吸や姿勢も整って、いい方向に回っているなと感じています。

――最後にドラマの見どころと読者へのメッセージをお願いします。

まずは「成瀬兄弟、どっち派?」という部分で皆さんに盛り上がっていただきたいです。あかり自身、どちらと恋に落ちるのかもそうですし、見ている方にもドキドキが伝わるように撮影を頑張っているので、ぜひキュンキュンしていただきたいなと思います。

『ブラザー・トラップ』で主人公・立花あかりを演じる久間田琳加/ (C)『ブラザー・トラップ』製作委員会