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WEC参戦チームが市販EV まさかのホットハッチ

ドイツのレースチーム、ヴァンウォール(Vanwall)は、公道走行可能な市販EV「ヴァンダーベル(Vandervell)」を発表した。車名は1951年に同ブランドを設立した英国人実業家に由来する。

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ヴァンダーベルはバッテリー駆動の4ドア・ハッチバックで、エアロダイナミクスを重視したスタイリングとなっている。500台のみの限定生産で、価格は12万8000ユーロ(約1780万円)から。

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ヴァンウォール・ヴァンダーベル    ヴァンウォール

エントリーモデルのヴァンダーベルSは、四輪駆動で最高出力320ps、0-100km/h加速4.9秒、航続距離450kmを誇る。最高速度は183km/h。

一方、上位モデルのヴァンダーベル・プラスは最高出力580psを発生し、0-100km/h加速を3.4秒に短縮、最高速度を230km/hに向上させる。航続距離はやや短縮され、418kmとなる。

スタイリングとしては、アグレッシブなワイドフェンダーと大型の冷却用エアインテーク、そして22インチアルミホイールを特徴としている。車両重量は未発表だが、軽量のカーボンファイバー製スプリッター、サイドスカート、リアスポイラーが装備される。

性能だけでなく、車内の快適性も重視している。モータースポーツから得たインスピレーションと「卓越した人間工学」により、ドライビングポジションへの「特別な配慮」がなされているという。インテリアの画像はまだ公開されていないが、カーボンパーツやレザーが使用されるとのこと。

生産はドイツの工場で行われ、2023年の第3四半期から納車が開始される予定だ。

ヴァンウォールは、1950年代にF1で活躍したコンストラクターで、かのスターリング・モスも在籍していたことがある。1961年にF1から撤退し、現在では耐久レースに専念しており、つい先日2023年のWEC参戦を表明したところだ。


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