女優の吉谷彩子&石井杏奈がW主演するParaviオリジナルドラマ『悪魔はそこに居る』に、上杉柊平と和田雅成の出演が決定。また、同ドラマが2月9日よりParaviにて独占配信されることが明らかになった。

【写真】『悪魔はそこに居る』にて伊崎紘を演じる上杉柊平

 本作は、小説投稿サイト「エブリスタ」で人気を博し、めちゃコミックでコミカライズもされた、累計100万DLを突破した話題作のドラマ化。嫉妬や憎悪、悪意や狂気など、女性同士のコンプレックスやゆがんだ競争心と承認欲求が生み出す、ドロッとしていて、ヒリヒリ感のある愛憎サスペンスだ。

 子どもの頃から一緒に育ってきた、いとこ同士の今西詩と九条美園の2人。詩は居酒屋アルバイトをしながら、フリーライターを目指す努力家だが、意地っ張りで素直に感情を表すことが苦手。一方の美園は、誰からも愛されるキュートで甘え上手なキャラクター。そんな対照的な2人は、都内のマンションで同居しており、家族でもあり、親友のような存在だった。

 しかし、実は美園は悪魔のような冷徹な心を秘めていた。美園に裏の顔があるとは知らずに同居生活を送る詩は、徐々に破滅へと追い込まれていく。やがて美園の裏切りに気付いて絶望した詩は、復讐を誓って反撃に転じるのだが……。

 この度、本作の配信スタートが2月9日に決定。さらに、上杉柊平と和田雅成の出演も決まった。

 主人公・今西詩(吉谷)のアルバイト仲間で、実家の小料理屋を継ぐために修行中の伊崎紘を演じるのは、俳優のみならず、モデル、アーティストとして幅広く活動する上杉。伊崎は詩に思いを寄せ、彼女を守る男らしさを見せる役どころ。彼の存在が、詩を陥れようとする九条美園(石井)の嫉妬心を燃え上がらせることに。

 一方、詩の恋人で商社に勤める営業マン・新谷貴人を演じるのは和田。2.5次元舞台で絶大な人気を誇る和田だが、最近ではドラマやバラエティ番組などに出演し活躍の場を広げている。そんな和田が演じる新谷は、プライドが高く周囲より優位に立ちたがる性格。自分を頼ってくれない意地っ張りな恋人・詩に不満を抱いているところに美園が接近し…。

 脚本を務めるのは、2000年に第12回フジテレビヤングシナリオ大賞を「御就職」で受賞して脚本家の道へと進んだ武井彩。2003年にはフジテレビドラマ『世にも奇妙な物語2003秋』で「パーフェクトカップル」の脚本を担当し、2014年にはフジテレビ連続ドラマ『家族の裏事情』で第2回市川森一脚本賞の受賞候補者にノミネート。その後もNHKBSプレミアムドラマ『受験のシンデレラ』『捜査会議はリビングで!』など、数多くの脚本を手掛けている。

 Paraviオリジナルドラマ『悪魔はそこに居る』は、Paraviにて2月9日より独占配信。

 ※上杉柊平、和田雅成らのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■上杉柊平(伊崎紘役)

――このドラマのお話を聞いたときの率直な感想をお教えください。

現代が舞台の男女の群像劇は久しぶりでしたので非常に楽しみでした。
同時に、膨らみ続けてきた愛憎の渦に刺激を与える役をいただいたのでどのように女性2人の関係に影響を与えていくのか悩むところでもありました。

――伊崎紘はどんな男性ですか?

夢と現実プライドとコンプレックス、いろいろな事の狭間でもがきながら孤独と戦ってきた人間。他者を本気で理解しようとしないと自分のことも理解されないと分かっていても心の壁を取り払うことは怖くて避けてきた。今西詩との関係を持つことによって少しずつ自分が本当に求めているものを理解していく。本質レベルの人間関係においてはこれからが楽しみ!な、男。

――伊崎を演じるにあたり、大変だったこと、反対に自分と似ていて楽なことなどありましたか?

今西さんをサポートしていくにあたって、明確な答えを提示せず導いていくような言動や行動はモヤモヤする部分もあった。私個人としては、はっきりと示すことが多いので、多くの場合きつい印象を与えることがあるが、伊崎のやり方は当人を成長に導くやりかただなあ。と学びにもなりました。

――吉谷彩子さん、石井杏奈さんの印象など。

お2人ともとても気さくでお話ししやすい方でした。
吉谷さんと過ごす時間が多かったのですが、日常会話からお芝居のことまで非常にフラットに話せるような環境を作ってくださり、自然とチームをまとめていく力のある方だなあという印象。
石井さんの役は気持ちの起伏が激しく大変なシーンが多かった印象ですが、多くの表情が混在していて、柔らかい雰囲気に意志の強さが混ざっていたり、そこに怒りが隠れていたりと、それらの引き出しがすごいなあ、と思って見させていただいていました。

――今だから話せる撮影のウラ話など。

東京スカイツリーが見える全ての撮影は、どれも極寒でした。ガチガチでした。

――どのような方に見て頂きたいドラマでしょうか? 視聴者へのメッセージなどもあわせてお教えください。

年代問わず、人間同士の対立や、人間関係のこじれを楽しめる方にはぜひ見て頂きたいです。
作品を見ながら、声を出して“こういうやつ嫌い”などと言いながら、何か不満を言葉にしてスッキリしたい方にも見ていただいて、少し楽な気持になっていただけたらと思います。

■和田雅成(新谷貴人役)

――このドラマのお話を聞いたときの率直な感想をお教えください。

タイトルにパンチがあるな、と。でも考えてみると悪魔って意外と近くにいたり、それぞれが心の何処かに飼っているかもしれないとも思いました。

――新谷貴人はどんな男性ですか?

プライドが少し高く、考え方が昭和の頃の男性寄りですかね。でも誰よりも純粋な人物だと思います。

――新谷を演じるにあたり、大変だったこと、反対に自分と似ていて楽なことなどありましたか?

正直すごく苦労した役でした。撮影中も彼の正義はどこにあるかを探し続けていました。似ている部分は正論をぶつけてしまいすぎる所です。

――吉谷彩子さん、石井杏奈さんの印象など。

吉谷さんは役のその瞬間を生きるのがとても上手い方でした。そして、会話の受け取り方も渡し方も凄く丁寧です。同い年の役者さんとして刺激を頂きました。石井さんの役は一見、嫌な部分しかみえてこないんですが、石井さんが演じる事で魅力的な部分がたくさん出てきてその役を愛せるようになりました。

――今だから話せる撮影のウラ話など。

撮影で使った焼き鳥を、シーンを撮り終えた後にみんなで食べたあの時間、好きでした。

――どのような方に見て頂きたいドラマでしょうか? 視聴者へのメッセージなどもあわせてお教えください。

物語の展開が早く、色んな転び方をするので1話があっという間だし、続きが気になるドラマになっていると思います。最後まで余す事なく見届けてください。

■武井彩(脚本)

――『悪魔はそこに居る』の脚本制作依頼を受けた時の率直なお気持ちをお教えください。

プロデューサーの森安さんから、このド直球のタイトルを聞いた瞬間、「キター!」と張り切って腕まくりしたのを覚えています。その後すぐ、原作を拝読して「なるほど、従妹ね」と今までにない設定の面白さに惹きこまれました。親友よりは近く、家族よりは遠い。絶妙な距離感だからこそ生まれる人間物語を描けることにワクワクしました。

――脚本を制作する際に心がけていることや、本作で意識して制作されたことがありましたらお教えください。

普段から心がけていることは、今の時代に「何を伝えたいか」。これに尽きます。
ただ、本作のように原作がある場合は、脚本家は自分なりのテーマを据えると共に、質のいいフィルターであるべきだとも思っています。原作の素晴らしい部分をきちんと抽出し、そこが際立つように、足し算引き算していく。

Paraviオリジナルドラマ『悪魔はそこに居る』に出演する(左から)上杉柊平、和田雅成