トランスジェンダーの製本業者が『ハリー・ポッター』シリーズの本から作者のJ・K・ローリング氏の名前を物理的に剥ぎ取り、作者の名前のない表紙に取り替えて再販している。『Business Insider』『Fox News』などの海外メディアが報じた。
■本から名前部分だけを削除
「トランスジェンダーの製本業者」を名乗るラウル・フロムさんは、TikTokで『ハリー・ポッター』の書籍を再製本するプロセスを紹介している。
動画では、ローリング氏の名前が綴られたページが切り取られて置き換えられているほか、表紙も作者名のない黒と金のハードカバーが採用されているようだ。
関連記事:「いつかスーパーヒーローに」と夢見た少年が交通事故死 臓器提供で人々の命救う
■支持したい人に選択肢を
こうしてラウルさんの手によりローリング氏の名前だけが取り除かれた本は、個人の通販サイトから1冊230カナダドル(約2万2,000円)で販売されている。
ラウルさんは活動の目的について「ローリング氏を支持したくはないが、ハリー・ポッターを楽しみたいと思っている人々に選択肢を与えること」であると語っている。
■反トランス発言で炎上
ローリング氏は2020年6月に、反トランスジェンダー的な自身のジェンダーに関する見解についてのエッセイを書き、ファンやトランスジェンダーの人々から批判されている。
また「月経のある人を指す言葉が昔はあったはず。ウンベン? ウィンパンド? ウーマッド?」と、トランスジェンダーの女性を揶揄するツイートを行ったことで、SNSが炎上した。
この一件には『ハリー・ポッター』シリーズに出演したダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンたちが、「トランスジェンダーの女性は女性だ」と反対意見を表明している。
■「ハリー・ポッター」が再製本される様子
@sensitivequeerunrelated but if youre not listening to @reneerapp on repeat what are u doing #bookbinding #booktok #book #harrypotter #hp #trans #jkrowling #jkr #reneerapp #queer #twilight #twilightsaga #twilighttiktok
・合わせて読みたい→更衣室で裸のトランスジェンダー女性と遭遇した少女 施設に苦情申し立て「叱られた」
コメント