タレントのビートきよしが20日、東京・新宿武蔵野館で行われた映画『戦場のメリークリスマス 4K
修復版』のトークショーに、映画評論家の樋口尚文氏と共に出席した。お笑いコンビ・ツービートの相方であるビートたけしが、同作で日本軍の軍曹ハラ・ゲンゴを演じているが、きよしもロケに参加していた
■名作『戦場のメリークリスマス』のロケにビートきよしも同行していた
きよしは昨年の12月に自身のTwitterで、同作のロケ地となったクック諸島のラロトンガ島に撮影当時1週間同行していた事を告白。「兵隊役だからってロケ出発前に生放送で頭坊主にされて行ったけど行ったら全部カットで毎日ビリヤードとか現地の人に遊んでもらって飯食ってデビットボウイの歌きいて過ごしてたよ。ギャラは貰った。」と投稿しファンを驚かせていた。
撮影当時を振り返ったきよしは、大島監督に「ワンカットしか撮れないんだよ。これは全然出ない方がいいんじゃない？全然出なくて帰った方がネタになるんでしょう？ギャラあげるから」と提案されたことを暴露。即答で「いいですよって、喜んで遊んで帰ってきました」と答えた話し会場を驚かせていた。
同作は、大島渚監督の最大のヒット作である「戦場のメリークリスマス」(1983年)が初めてデジタル素材に修復され、4K修復版として新宿武蔵野館ほかにて公開中。本業が俳優ではない、デビッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也などをメインキャストに、戦闘シーンが一切、登場しない異色の戦争映画。ボウイ演じる捕虜ジャック・セリアズ少佐に、坂本扮(ふん)するヨノイ大尉がいつしか引かれていくさまを、東洋と西洋の文化を融合させながら描いている。同作で初めて映画音楽を手がけた坂本による「Merry Christmas Mr.Lawrence」は、映画を見ていなくても誰もが知る曲として、今もなお愛され続けている。
大島監督作品は、2023年に国立機関に収蔵される予定のため、最後の大規模ロードショー公開として、今回の上映が企画された。
コメント