宮沢氷魚が、1月21日に都内で開催されたファースト写真集「Next Journey」(集英社)の発売記念イベントに登場。囲み取材に応じ、写真集の発売を迎えた感想や、3月をもって専属モデルを卒業する「メンズノンノ」への思い、モデル・俳優活動で影響を受けた先輩について語った。

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■モデルとしての夢が一つかなった

意外にも芸能マスコミの囲み取材会は初体験で「楽しみにしていた」という宮沢。1月20日に写真集の発売を迎えた心境を「僕がメンズノンノモデルになったのが2015年で、今年3月をもって卒業させていただくんですけど、入った当初から写真集を出すのが一つの大きな夢だったんです。卒業のタイミングで作らせていただくことになって、夢が一つかないました。自分自身でも納得がいく1冊です」と語り、仕上がりに自信をのぞかせた。

気心の知れた「メンズノンノ」のスタッフと共に沖縄・京都の2都市で6日間撮影したという本作。「コロナ禍で自由に旅行に出づらい世の中なので、あえて『旅』をテーマに普段の旅の姿を撮ってもらって、僕と共に京都と沖縄の素晴らしい所を巡った気になったらいいなと思いました」と、テーマについて明かす。

また、「旅をテーマにしていたので『Journey』とか、『Trip With Hio』…氷魚と共に旅をという英題も考えたんですけど、ちょっと足りないなと思った時にパッと出たワードが“Next”なんです。僕が芸能界に入って初めて受かったオーディションが『メンズノンノ』でして、そこに7年以上お世話になって卒業を機に自分としても新たなステップというか、さらなる成長を遂げないといけない時期に入ったなと思ったので」と、タイトルに込めた思いを告白。

■家族のような「メンズノンノ」への思い

3月に卒業を迎える「メンズノンノ」への思いについては「まだ卒業の実感はないんですけど、僕がこのお仕事を始めてから『メンズノンノ』を知らない時間のほうがはるかに少なくて、専属モデルもそうですし、編集の皆さん、カメラマンやメイク、スタイリストさんは家族のような存在なので、専属という形では終わるんですけど、“家族の絆”みたいなものはこの先も続いていくと思います」と吐露。

まだ専属モデルとしての最後の撮影は終えていないそうで「あと2回ほど撮影を控えているんですけど、たぶんその瞬間にグッとくるんじゃないですか。いざ終了となった時に一気に寂しさがあふれてくると思います」と、今後実感が湧いた時に寂しくなるのではないかと予想した。

ちなみに同じメンノンモデルの後輩である水沢林太郎と豊田裕大には本作を見せたそうで、「2人もすごくテンションが上がってくれて、彼らはこれから『メンズノンノ』を引っ張っていく2人だと思うので、写真集の話をしたら、2人も『必ず出します!』って言っていたので、その日がくるのを僕も楽しみにしています」と反応を明かしつつ、後輩たちの飛躍に期待を込めた。

■影響を受けたモデル・俳優は坂口健太郎

自身も後輩2人もモデル・俳優として活躍中だが、「演じる」という意味でモデル・俳優の違いを聞かれると「僕はモデルから始まってお芝居の現場に行くようになり、表現の仕方とかどちらも難しさがありますけど、映像の現場でカメラの前に立った時に、間違いなくモデルの現場で経験したことが生かされています。自分をどう表現するかとか、こういう角度、表情をしたらこういうふうに感じているように見える、とか。自分を理解・分析させていただいた場所が『メンズノンノ』をはじめモデルの現場だったので。それがなければお芝居の仕事もここまで出来ていなかったと思うので、この7年半くらいで経験したことはすべてプラスになっていると思います」としみじみ明かす。

その上で、モデル・俳優として影響を受けた人物については「先輩全員にすごく勉強させていただいた

んですけど、僕が入った頃は坂口健太郎くんがいろいろと映像でも活躍し始めた頃だったので、僕はすごくいいタイミングで『メンズノンノ』に入れたんです。坂口くんを筆頭に成田凌くん、柳俊太郎くん、清原翔くん、みんな頑張ってくれて。役者への登竜門というか、道を作ってくれたから僕たち後輩は今こうやってモデルの現場以外でも仕事ができているので、本当に先輩方全員に感謝しています」と、先輩たちへの尊敬の気持ちを。

続けて「モデル出身で俳優になるというのはいくつも壁がありまして、よく思わない方もいるし、モデルならではの難しさもあるんです。そういう壁を乗り越えていって、僕たちが活躍できる土台というか、現場を作ってくれたことには常に感謝しています」と、あらためて偉大な先輩たちへの思いを語った。

◆取材・文・撮影=ブルータスシーダ

※柳俊太郎の「柳」は木へんに夘が正式表記

宮沢氷魚/※ザテレビジョン撮影