KADOKAWA × TROYCA オリジナルTVアニメ制作発表会」が1月20日に都内で行われ、声優の古屋亜南、小西克幸、監督のあおきえいTROYCAの社長/プロデューサーの長野敏之、KADOKAWAのプロデューサー・上田清香が登壇した。

【写真】「等身大の自分を反映して演じました」と語る小西克幸

■「アルドノア・ゼロ」のスタッフ陣が再集結

この制作発表は生配信も行われ、タイトルとメインキャストも発表会内で解禁となった。KADOKAWATROYCAによるオリジナルテレビアニメのタイトルは「オーバーテイク!」。F1を頂点とするフォーミュラレースの入門カテゴリーとなる「F4」を題材にしており、あおきえい監督をはじめ、高山カツヒコ(スーパーバイザー)、志村貴子(キャラクター原案)、松本昌子(キャラクターデザイン)、関根アユミ(シリーズ構成)など、「アルドノア・ゼロ」のスタッフ陣が再集結している。

主人公は2人。浅雛悠(あさひなはるか)は「小牧モータース」に所属する、寡黙な高校生「F4」レーサー。「応援なんていらない」と放言する頑なな性格で、表彰台に立つという夢を果たすためにひたすら走り続ける。普段は小牧家に居候し、新聞配達のアルバイトをしている。もう一人は眞賀孝哉(まどかこうや)。フリーのフォトグラファーで、かつてはフォトジャーナリストとして一定の評価を得ていたが、現在はプロとしては致命的な弱点を抱え、スランプに陥っている。ふとしたきっかけで訪れたスーパーGTの取材で「F4」レーサー・浅雛の走りを見て、久しく忘れていた胸の高鳴りを思い出し、彼のために行動しようと決意する。

■主人公の声を演じるのは古屋亜南と小西克幸

浅雛の声を演じるのは古屋亜南、そして眞賀の声を演じるのは小西克幸。古屋は「キャラクターの表情などが生き生きしていて、身体的にも肉体的にもシンクロできて、作品との一体感を持って臨むことができました」とアフレコを振り返ると、小西も「身近に感じる物語というか、リアルに感じたので、あまり作り込まずに等身大の自分を反映して演じました」と語った。他のキャラクターとキャストは後日発表されるが、この2人を含め、どのキャストもほぼ満場一致で第1希望の声優に決まったという。

最後は、上田プロデューサーが「モータースポーツが好きな方も、まだあまり知らないよという方もぜひ見ていただきたい作品になっております」と呼びかけ、長野プロデューサーが「いろんな方のご協力もありますので、その人たちの思いに負けないように素晴らしいものを作っていきたいと思います」と意気込みを語った。

そして、あおき監督が「オリジナルものは視聴のハードルが高く感じるかもしれませんが、なるべく楽しく、面白く作っていくつもりです。自分たちの熱量が乗るように作っていきますので、ぜひご視聴よろしくお願いします」というメッセージを届けて制作発表を締めくくった。

◆取材・文=田中隆信

KADOKAWAとTROYCAがオリジナルアニメ「オーバーテイク!」を制作/撮影:田中隆信