プレミアリーグ第21節が21日に行われ、9位リヴァプールと10位チェルシーが対戦した。

 今シーズン不振に陥る名門同士の対決。連敗中のリヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、トレントアレクサンダーアーノルドやジョーダン・ヘンダーソンらをベンチスタートとし、ジェームズ・ミルナーやステファン・バイチェティッチらを先発起用。一方、前節今年初勝利を収めたチェルシーグレアム・ポッター監督は4-2-3-1で試合に臨み、新加入のミハイロ・ムドリクはベンチスタートとなった。

 開始3分、チェルシーが早速決定機を迎える。左コーナーキックに合わせたブノワ・バジアシーレの当たり損ねがうまく繋がると、反応したチアゴ・シウヴァのシュートは左ポストを叩く。こぼれ球をカイ・ハフェルツが押し込んだが、ハフェルツのオフサイドで先制点は取り消された。

 中盤でのせめぎ合いが続くこう着状態のなか、チェルシーは32分、再びセットプレーでゴールに迫る。左サイドフリーキックを獲得し、ハキム・ツィエクがDFラインとGKの間に高速クロスを供給。T・シウヴァが頭で合わせたものの、相手GKアリソンの好セーブに阻まれた。

 リヴァプールも何度かゴール前に近づく場面を作ったが、決定的と言える得点機会は訪れない。前半に得点は生まれず、スコアレスで折り返す。後半に入ってからはホームチームの時間が続くなか、チェルシーは55分、ルイス・ホールに代えてムドリクを投入する。

 64分、そのムドリクが見せ場を作る。コナーギャラガーとのワンツーパスでペナルティエリア内に侵入すると、密集のなかで細かいタッチを繰り出して相手をかわす。左からニアを狙って左足を振ったが、ボールは惜しくもサイドネットを揺らした。ムドリクはその後もデビュー戦とは思えないほど存在感を発揮してボールに絡むが、どのチャンスもゴールにはあと一歩届かない。

 お互いに最後まで1点が遠く、試合は0-0で終了。勝ち点「1」ずつを分け合った。次節、リヴァプール2月4日に敵地でウルヴァーハンプトンと、チェルシーは同3日にホームでフルアムと対戦する。

【スコア】
リヴァプール 0-0 チェルシー

スターティングメンバー
リヴァプール(4-3-3)
アリソン;ミルナー(72分 アレクサンダーアーノルド)、コナテ、ゴメスロバートソン;バイチェティッチ(82分 ファビーニョ)、チアゴ・アルカンタラ、ケイタ(63分 ヌニェス);サラー、ガクポ(82分 ジョーダン・ヘンダーソン)、エリオット(82分 カーティス・ジョーンズ

チェルシー(4-2-3-1)
ケパ;チャロバー(81分 アスピリクエタ)、チアゴ・シウヴァ、バジアシーレ、ククレジャ;ホール(55分 ムドリク)、ジョルジーニョ;ツィエク、ギャラガーマウント(82分 チュクエメカ);ハフェルツ(82分 オーバメヤン)

リヴァプール戦でデビューを果たしたチェルシーのムドリク [写真]=Getty Images