マドンナ(64)がデビュー40周年記念を記念して、カナダとアメリカ、ヨーロッパの全35都市を回るツアーの開催を発表した。チケットが発売されるとほとんどの公演が瞬く間に完売となり、わずか数時間で60万枚が売れたという。英国ではロンドンで2公演が追加されたものの、チケットがあまりにも高額なことからSNSでは「ひどすぎる」「ファンからお金をむしり取っている」と非難の声があがっている。

マドンナが現地時間17日、自身のInstagramでデビュー40周年を記念する「セレブレーション・ツアー」の開催を発表した

今年7月15日カナダバンクーバーにある「ロジャース・アリーナ」で開幕し、カナダとアメリカ、ヨーロッパを回った後、12月1日オランダ・アムステルダム公演で幕を閉じる予定だ。

ツアーは世界最大のコンサートプロモーター「ライブネーション(Live Nation)」がプロデュースし、1983年のデビューアルバム『バーニング・アップ(原題:Madonna)』から2019年にリリースしたアルバム『マダムX』までマドンナの全キャリアを振り返る楽曲が披露されるほか、歌手としてのキャリアをスタートさせた地、ニューヨークへのトリビュートも含まれるという。

マドンナ本人からツアー開催が発表されるとファンが大興奮し、全51公演中35公演が発売当日で完売した。カナダの最初の3公演は発売後15分で完売し、パリ公演は7分、アムステルダム公演は10分、ロンドン公演は20分でソールドアウトとなったと米誌『Billboard』が伝えている。

そのためマドンナのチームは、ニューヨークの1公演とロンドンでの2公演を急遽追加したのだ。

しかし英国のファンは、ロンドン「O2アリーナ」公演のチケット料金に不満を感じたようだ。

チケットは現地時間20日の一般発売に先立ち、18日にはファンクラブ会員や「アメリカン・エキスプレス」のメンバーに向けての先行販売が開始された。

英メディア『Daily Mail Online』によると、18日の先行販売開始時点でスタンダードチケットの価格は47.55ポンド(約7600円)からだった。しかし手頃な価格のチケットが数分で完売し、残ったのは93ポンド(約1万5000円)から436.85ポンド(約7万円)の席のみになったという。

さらにスタンダードチケットより高価な「プレミアム・パッケージ」も用意されており、最も高い「The Immaculate VIP Package」はチケット1枚につき1307.75ポンド(約21万円)で販売されていた。このチケットにはメインステージから5列目までの「プレミアム指定席チケット」に加えて舞台裏ツアーなどの特典が付いているものの、マドンナと対面する機会は含まれないという。

またチケット販売サイト「Viagogo」では、額面400ポンド(約6万4200円)のチケットに2950ポンド(約47万3000円)の価格が付けられていたそうだ。

チケットを無事購入した多くのファンは歓喜したものの、SNSではその価格について「あまりにも高すぎる」「正気の沙汰じゃない」「ひどすぎる」と批判の声が殺到。オンラインのチケット販売サイトを見た人は、次のようにコメントしている。

「完売だって? この値段を見てみろよ!」
「どう考えても吐き気がする。ファンからお金をむしり取っているんだ。このような価格を支払った人達の幸運を祈る。そんな価値はないんだから。」

さらにこのような皮肉めいたコメントも見受けられた。

マドンナのチケット代に文句を言う人は、彼女が弁護士とマネージャー、エージェントとシェフ、3人の乳母、アシスタント、ドライバー、ジェット機、トレーナー、執事、ボディガード、庭師とスタイリストに貢いでいることを思い出さないといけないよ。」

画像2枚目は『Madonna 2023年1月17日付Instagram「Come join the party!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト