毎週日曜日夜9時からABEMAにて好評配信中の、新概念サバイバル番組『少女リバース(RE:VERSE)』。韓国での公開からわずか3日で再生回数100万回を突破し、いま様々なメディアから注目を集めている。この番組は、”少女X”と呼ばれる現実世界で活躍する30人のアイドルたちが正体を隠し、それぞれ異なる30の世界に住む“少女V”に変身してバーチャルアイドルとしてのデビューを目指すというもの。

参考:【写真】“AOAのチャンミ”や“TRI.BEのソンソン”ら脱落者のインタビューカット

 第5話では惜しくも脱落してしまった4人の“少女V”の正体が明かされた。

 脱落したメンバーは、元祖清純派アイドルApinkの後輩グループとしてデビューしたWeeeklyのイ・ジェヒ、西川貴教小室哲哉などともコラボ経験があるAOAのイム・チャンミ(※)、ヒットメーカーである新沙洞の虎がプロジュースを手掛ける多国籍アイドルグループ、TRI.BEのソンソン、2022年に事実上の解散が発表されたBVNDITのイヨンだった。

※少女リバースで使用した自身のキャラクターと同名のドファ(ももか)に改名

 今回は彼女たちに『少女リバース』でバーチャルキャラクターを演じた感想やキャラクターへの思い入れなどを語ってもらった。

カカオ姫:ジェヒ(Weeekly)>
ーーカカオ姫のキャラ作りについて教えてください。

ジェヒ:カカオ姫のキャラ作りには細かい所まで悩みましたね。道を歩いていても木を見て、カカオ姫なら「う~ん きれいね」なんて言うのかなと考えてました。かなりの入れ込み具合でしたね。

ーーカカオ姫のビジュアルはどんな感じで頼んだのでしょうか?

ジェヒ:ドレスを着て、ハイヒールを履いて……そんな衣装がいいと思っていました。今までエキゾチックな顔で大人っぽいと言われていたので、正反対の丸くてかわいい顔にして、フリルのヒラヒラしたワンピースを着るのもアリかなと。

ーー『少女リバース』の撮影にはどんなモチベーションで臨みましたか?

ジェヒ:ステージ上で決めている姿だけではなく、今まで見せたことのない魅力や面白さ、センスを出していきたいと意気込んでいました。

ーー『少女リバース』の撮影が終わり、いまはどんな心境でしょうか?

ジェヒ:撮影中はすごく緊張していました。私じゃなくて、カカオ姫だからできたことだと思います。かなり感情移入をしていたので、お別れするのは本当に寂しいです。

ーーカカオ姫へメッセージはありますか?

ジェヒ:あなたを誕生させるためにどうすれば可愛くなるかと毎日悩んでいたのよ。苦労した時間が惜しくないほど、素敵なキャラになってくれてありがとう。私にもう少し力があれば、まだ一緒にいられたと思うと悔しいです。今まで練習頑張ったね。本当にお疲れさま。あなたは本当にかわいくて、優しくてキュートな子よ。私と一緒にいてくれてありがとう。

ももかチャンミ→ドファ(AOA)※チャンミは、『少女リバース』で使用した自身のキャラクターと同名のドファ(ももか)に改名>
ーー『少女リバース』を終えて、キャラクターで使用したドファ(ももか)に改名されたんですね。

チャンミ:はい! 本当に名前をドファに改めたので、今はイム・ドファといいます。独り立ちすることになったので、ふさわしい名前で再始動したかったんです。『少女リバース』はドファとしての最初の一歩でした。

ーーももかになるために気をつけた点はありますか?

チャンミももかになるために一番声に気をつけました。私の声はハスキーで低いトーンだけど、ももかは高い声なので結構大変なんですよ。だから、喉にいい物を食べるようにしてました。あと、どんなキャラにするかかなり研究しました。ヘアスタイルや衣装とか……。

ーーももかのビジュアルはどんな感じで頼んだのでしょうか?

チャンミ:自分とは全然違うんですけど……なりたいキャラのイメージがあったので、スタッフさんにお見せしました。好きな漫画のキャラと好きなファッションを踏襲したボーイッシュな衣装にしたいと思ってました。

 ピンクの髪は似合わないと思い、今までは常にダークカラーの髪色でした。だからこそ、憧れているのかもしれません。完成したキャラは思い描いていたよりずっとかわいくて、繊細に作られていて、とても幸せでした。

ーー“少女V”の活動をする際に心配なことはありましたか?

チャンミももかでいることを投げ出しちゃうかもと思ってました。自分のネガティブな部分がももかに現れそうで少し心配でした。自分には嫌いな面がたくさんあるけども、ももかでいる時は好きな自分だけを出すように努力しましたね。

 また、私は人と打ち解けるのに時間がかかるんです。良くないイメージや偏見を持たれてるかもと憶測してしまい、自分からアプローチができません。だから、もう一つの目標として、気の合う友だちを作ることを掲げていましたね。

ーー友だち作りという目標は達成できましたか?

チャンミ:達成できました。デビューして10年、嬉しいことに仲良くしたい人に出会えたんです。

ーーその友だちとは誰?

チャンミ:「たあこ」です。いい友だちが出来ました。彼女はすごくかわいいし、漫画の主人公みたいですよね。

ーー『少女リバース』に対して心残りはありますか?

チャンミ:正直、こんなに早くももかとお別れするとは予想していませんでした。みんなの記憶に残るステージをもっと見せたかったのに、残念です。私にとって、ももかは”一番輝いている温かい部分を取り出して作った新しい私”です。

ラスカルソンソン(TRI.BE)>
ーーラスカルのキャラ作りについて教えてください。

ソンソン:グループのカラーとは反対のキュートなキャラがいいと思って、きれいなドレスを着たアバターを考えました。大きなウサギの耳は、たくさんの悩みごとを聞くためのものですね。

ーーなぜみんなの悩みを聞こうと?

ソンソン:私は9年間練習生として過ごして、その間10回ほどデビューが白紙になりました。デビューはできないだろうと、正直ほとんど諦めていました。

 でも、少女時代のユリさんが、“耐えた者が勝者になれる”と言ってくれたんです。それから自分に負けたくないと思いました。その言葉のおかげで耐え抜いて、ここまで来られたと思っています。

 だから、自分の経験を生かして、ほかの人たちの悩みや心配事を聞いて解決してあげたいと思うようになりました。ウォーリードールというキャラを作れば、みんなが悩みを打ち明けやすいかなと考えたんです。

ーー『少女リバース』での活動の感想を教えてください。

ソンソン:お互いに正体を知らないことにより、気兼ねなく声をかけ合えました。それがすごく幸せだったので、もうできないと思うと悲しいですね。

ーーバーチャルキャラクターとして、一人でメタバース空間で歌を披露した時の心境はどうでしたか?

ソンソン:ガールズグループのメンバーなので、めったに1人ではステージに立ちません。でも、私のやり方や私の歌、私の思いだけで勝負することがずっと夢だったんです。こんなに大きなステージで歌えたことが本当に嬉しかったですね。新たな魅力を伝えられていたらいいな。

ーー脱落時の「ショックだわ」という発言はどんな思いから出た言葉だったのでしょうか?

ソンソン:心からの願いでした。だから、もっとうまくやりたかった。丸刈りにもしたのに……。

ーーラスカルへメッセージはありますか?

ソンソンラスカル、耳をぴんとさせて聞いてる? いつもとは違うすてきなステージと歌を見せてくれてありがとう。寂しくなるわ。今までありがとう。かわいいよ。

<ジュエル:イヨン(BVNDIT)>
ーージュエルになれて良かったことは?

イヨン:幸せで大切な時間を過ごせました。私は自分の歌う時の声が好きなんです。ジュエルという子になって、自分の声を大勢の人に聞いてもらえたことが一番ですね。

ーー『少女リバース』の出演中にBVNDITは解散してしまいましたよね…..。当時はどんな心境でしたか?

イヨン:つらかったです。BVNDITのメンバーだからジュエルという子に出会えたのに、グループの名前が消滅してしまって、自分を見失った感じです。帰る場所もないのにどうすればいいのかなって。

 こんな苦しみを味わったのは人生で初めてでしたが、ジュエルに救われました。エネルギーを全てぶつけることができましたね。

ーージュエルがいたからエネルギーを発揮できたと。

イヨン:ジュエルには本当に感謝してます。私の中の空白を埋めてくれたんです。お別れしたくないな。

ーージュエルへメッセージはありますか?

イヨン:ジュエル、元気? 悲しすぎて言葉にならないわ。ジュエルはもう一つの心臓。私の心臓だったBVNDITと、同じくらいのパワーを与えてくれました。あなたはずっと私の中にいます。ありがとう、さようなら。

 次回『少女リバース(RE:VERSE)』第6話は、1月29日(日)より、ABEMAにて配信。

第6話でも敗者復活戦が進行され、敗れた少女Vの現実世界での正体が公開される予定だ。ぜひハンカチを用意してリアルタイムで視聴してほしい。

(リアルサウンド編集部)

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