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 3月に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)

 今大会、日本は東京ラウンドで準々決勝まで戦い、さらに勝ち上がれば準決勝・決勝はアメリカ・マイアミにて戦う日程となっている。

 注目の栗山英樹監督率いる布陣だが、ダルビッシュ大谷メジャーリーガーをはじめ、既に続々と内定メンバーが発表されている。

 そんな今大会の戦い方について、かつてWBC侍ジャパン代表メンバーとして戦った川﨑宗則氏と、鳥谷敬氏が、スポーツアンカー・田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」に出演し、語った。

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 「最強布陣」とも言われる今大会。それだけに、これまでに増して優勝の期待が大きくかかっているが、川﨑氏は、国際大会ならではのむずかしさについて、このように述べている。

 「まずは時期的なもので、バッターの調整が仕上がっていないと言う点。そして、アメリカは、日本がアメリカに移動するにあたって、(日本チームは)時差ボケの調整ができないままプレーをさせたいんですよね。僕が出ていた2006年、2009年大会は、2週間くらいゆっくり調整期間がありました。ただその後は日程がタイトになった。時差ボケって馬鹿にならないのできついんですよね」

 日本とアメリカという距離もあり、選手たちは時差ボケによる調整にも対応が求められるというのだ。また、対策について、川﨑氏は自身の見解をこのように語る。

 「日本のピッチャー陣はいい選手がたくさんいるので、日本ラウンドで登録していない選手を先送りでアメリカへ送り調整させておくのがいいと思いますね」

投手陣の配置は・・・

 川﨑氏のいう通り、今大会はダルビッシュや大谷、山本由伸を筆頭に、トップクラスの投手が召集される見込み。

 それゆえ、各投手の配置にも注目が集まるが、鳥谷氏はそれについてこのように述べている。

 「先発はかなり充実しているので、先発できる選手を中に入れていくのかというところですね。実際、強化試合で、先発で後ろに回れる選手を回しながらテストをしてハマっていた選手もいた。球数制限もある中で、こまめに代えていくよりも、先発で回っている投手を中に入れておいた方がいい気がしますね」

 果たして、豊富な先発陣をどのように調整させ、やりくりをしていくのだろうか。

 栗山監督の采配にも注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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