「最強寒波」の影響で、都内近郊でも最低気温「−3℃」「−6℃」といった目を疑う数値が予報され、人々を恐怖のどん底に叩き落としている。

ツイッター上では、水道の凍結を防ごうと試みた人々を嘲笑うかのような「過酷すぎる寒さ」が注目を集めているのだ。

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■水道から流れた水が…

今回注目したいのは「米処」として名高い福島県会津若松の中でも特に有名な、湯川村にて米を農家直送で販売する「栗城ドリームファーム 」のツイッターアカウントが投稿したツイート

水道凍結

本文にて「凍結防止に水を出しておいたのに凍っている」と、驚いた様子の1文が綴られているように、添えられた写真を見ると、そこには蛇口から流れ落ちた水が、「氷柱」のような形状を保って凍っている様子が確認できたのだ。


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■東北民も思わず驚愕

冷え込みが厳しい日の夜間から明け方にかけては水道の凍結を防ぐため、あえて少量の水を出した状態にしておくのは有名なテクニック。

しかし今年の寒波はかなり厳しく、ツイッター上では「流れ落ちる水がそのまま凍ってしまった」という体験談が、写真付きで多数寄せられているのだ。

前出のツイートも投稿から1日足らずで1,000件以上のRTを記録しており、他のツイッターユーザーからは「福島でこれはヤバい」「今年ってそんなに寒いの…?」「これもう不可抗力でしょ」といった具合に、驚きの声が多数上がっていた。

こちらの信じがたい光景について、栗城ドリームファームの担当者は「水道が凍結しそうな日は、蛇口から鉛筆の芯ほどの水を出して帰宅しており、この日もそうしていたのですが…気温が–8℃まで低下した結果か、それでも凍ってしまいました」と振り返っている。

水道凍結

なお、これ以前にも水の量が少なかったことが原因で凍ってしまったケースは稀にあったのだが、今回の「鍾乳洞のような凍り方」を目撃したのは初めてだという。


■「日本水道協会」が勧める方法は…

水道の凍結を防ぐためのテクニックが、完全に裏目に出てしまった今回の出来事だが…人類はどうやって「寒さ」に立ち向かえば良いのだろう。

今回は凍結防止の方法を探るべく、公益社団法人「日本水道協会」に詳しい話を聞いてみることに。やはり「少量の水を出したままにしておく」のは有効なテクニックではあるのだが、どうやらこの「少量」という表現が、なかなかネックなようだ。

というのも、担当者曰く「少量の水と言っても、目安となる適量は気温などの環境で変わってしまいます」「また蛇口をどれくらい捻れば良いのか、ということも、地域によって水圧が異なるため一概には言えません」とのことである。

万が一、水道が凍結してしまった際の解凍法については「時間を要しますが、日中帯の気温で自然解凍をするのが望ましいです」「また、あまりオススメはできませんが、お湯に浸したバスタオルで温めるのも有効と思います」と、コメントを寄せてくれた。他にも、冷え込みが予想される前日の夜に「タオルや毛布を使用して水道を包んでおく」といった方法も有効なようだ。

一方、絶対にNGな行為は「熱湯」を使用して解凍する方法。徐々に温めていくならば問題ないのだが、急激に熱すると温度差で水道管が破裂してしまうケースもあるため、肝に銘じておきたい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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