今月11日、アメリカ在住の79歳の女性がひ孫である8歳の少女を学校から自宅に送り届けた際、車のシフトレバーの操作ミスによる事故で怪我をした。当時、後部座席に座っていた少女は曽祖母を助けようと咄嗟に車の鍵を抜き、急いで母親に知らせたという。米メディア『Good Morning America』などが伝えた。

ミシガン州ウェストブルームフィールドで暮らすパトリシアリンチさん(Patricia Lynch、79)は1月11日、車の操作ミスによる事故で怪我をしたところ、ひ孫のマライア・ギャロウェイちゃん(Mariah Galloway、8)に助けられた。

その日、マライアちゃんを学校へ迎えに行き自宅まで送り届けたパトリシアさんは、車のギアを「P(パーキング)」に入れたつもりが、誤って「R(リバース)」に入れてしまった。そのため自宅前の緩い坂道に停めていた車が動き出したという。

マライアちゃんは、当時の状況についてこのように明かした。

「ひいおばあちゃんが家の前に車を停めた後、私を車内に残したまま車から降りました。すると車がバックし始めたんです。動き出した車を止めようとしたひいおばあちゃんは転んでしまって、脚がタイヤの下に挟まってしまったのです。私はいつもお母さんやひいおばあちゃんが車を降りる前に鍵を外すところを見ていたので、同じように鍵を抜きました。そして玄関まで走って行き、お母さんが外に出てくるまでベルを鳴らし続けました。」

一方で母親のポーチャ・レインさん(Porchia Lane)は、こう振り返っている。

「いつも通り娘が帰ってきたと思ってドアを開けると、マライアが叫んでいたんです。外に出て車に近づくとそこらじゅう血だらけで、祖母の脚が運転席側の前輪の下敷きになっていることに気づきました。その後、祖母は何とか脚を動かすことができて救急車で病院に運ばれました。そのような事態の中でマライアはタオルを取ってきてくれて、傷ついた祖母の脚を包んでくれたのです。娘の頭の回転の速さには感心しました。」

ポーチャさんによると、パトリシアさんは骨折はしなかったものの、傷口から大量に出血したため「トリニティ・ヘルス・オークランド病院(Trinity Health Oakland Hospital)」に入院し、輸血と縫合の処置を受けたそうだ。

そしてのちにお見舞いに訪れたマライアちゃんに対し、「ありがとう。心から愛しているわ」と声をかけたという。

ポーチャさんはマライアちゃんの素早く適切な行動について、このように語った。

「私は普段からマライアとよく話し合い、自分の心に従って正しい決断をするよう伝えています。あの状況の中でも娘は冷静で、私ならきっとパニックになっていたことでしょう。幸いにも祖母は1月中旬に退院し、今後は回復に向けて理学療法を受ける予定です。マライアに『あなたはおばあさんの命を救ったのよ』と伝えると、彼女は『やるべきことをやっただけだよ』と言いました。そんな娘のことを私はとても誇りに思っています。」

画像は『Good Morning America 2023年1月23日付「8-year-old helps save great-grandmother who got trapped under car」(Courtesy Porchia Lane)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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