米コロラド州ボルダーに生息するクマが昨年11月、野生動物の観察や生態調査などに使われるトレイルカメラを偶然発見、400枚もの自撮り写真を撮っていたことが明らかになった。パークレンジャーをアッと言わせたお茶目なクマのニュースを米ネットメディアNBC News』などが伝えている。

米コロラド州に位置し、豊かな自然とおしゃれな街がうまく調和した美しい都市ボルダー。ここでは野生動物の生息地の確保、および生態系の保護のため、街を囲む約46640エーカー(約188.7平方キロメートル)超の広大な土地を「オープン・スペース・アンド・マウンテン・パークス(Open Space and Mountain Parks、以下OSMP)」に指定、9台のトレイルカメラが設置されている。

そんなOSMP内のカメラが捉えた写真の一部が昨年11月、Instagramで公開され、今月に入って『Boulder OSMP』のTwitterに再び投稿されて話題となっている。

OSMPのパークレンジャーをアッと言わせたのは1頭のクマで、Instagramの写真には「水曜の夜、このクマはパークレンジャーの野生動物用カメラを見つけたようだ。580枚の写真のうち、約400枚がクマの自撮りだったよ」と言葉が添えられていた。

OSMPによると、被写体は通常、カメラの前を通り過ぎていくコヨーテビーバー、アメリカグマなどがメインで、そのほとんどがカメラの存在に気付かないというが、投稿された写真のクマは明らかにカメラを意識したものでポーズを次々と変えている。クマはカメラを正面からじっと見たり、横向きになったり、頭を反らせてみたりと様々な姿を披露、舌を出して見せるなど茶目っ気さえ覗かせる。

これらの写真を見た人からは「これは最高!」「デートアプリ『ティンダー』のプロフィール写真に使えそう」「舌出し写真がいいね!」「残りの写真全てを見てみたい」「Instagramのアカウントが必要だね」といった声が次々と寄せられた。

またOSMPのスポークスマン、フィリップ・イェイツさん(Phillip Yates)は今月26日、次のように述べた。

「我々のカメラに特別な関心を示したクマはその日、『このチャンスを逃すまい』と数百枚の自撮りをしたようです。それらの写真を見て、私たちは大いに笑わせてもらいました。それで他の人たちもきっと、私たちと同じように笑ってくれるのでは…と思ったんですよ。」

ちなみに9台のカメラは動きを検知すると自動撮影を行う動体検知機能付きで、夜行性の動物たちを動揺させないように赤外線ライトが使用されているという。また写真は野生動物の生態や活動範囲を知るために役立つほか、保護の必要がある重要な自然地域の特定にも一役買っているそうだ。

画像は『Open Space and Mountain Parks 2022年11月27日付Instagram「This bear discovered the ranger’s wildlife camera Wednesday night.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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