
自然界きっての職人気質を持つ、一流建築家のビーバーは、環境を整える為、木材を積み上げてダム湖を作ることで知られている。
誰に言われずともそこに水があるかぎり、木材をかき集め、せっせこせっせこ、ダム湖を作り、増築や修繕作業を繰り返していくのだ。
でもってこの2匹のビーバー。雨が降って庭に水たまりができたのを発見しまった。ここに池を作ってダムを建造しなければと、働き始めるのである。
Rescue beavers building a pond in my yard
そこに山があるなら登るのが登山家なら、そこに水があるならダムるのがビーバーだ。
ビーバーは「暮らしの為に周囲の環境を作り替える、ヒト以外の唯一の動物」なのだもの。そんなビーバーが水たまりをみちゃったもんだから、「こりゃダム湖」を作らねばと動き始めた。
この2匹のビーバーの子供たちは、米ミシシッピ州の野生動物保護施設「Woodside Wildlife Rescue」に救出された、 フィンとソーヤーだ。
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2匹は水たまりの中にある汚泥物を鼻で押しやりながら、誰に教わったわけでもなく的確に池を作り始める。特に1匹はかなり精力的に働いている。

ちなみにこの2匹、昨年のクリスマスの時、家の中にあるクリスマスツリーの飾りやおもちゃを使って、屋内にダムを建設しようとしたことで話題になった子たちだ。
水がなくても、資材があればダムを作る、それがビーバーのDNAに刻まれた本能のようだ。
Rescue beaver makes Christmas dam in house
フィンとソーヤーや約2年間、施設でリハビリを行い、野生へと戻されるという。施設にいても職人魂は炸裂しているようなので、元気になったら、森を豊かにしてくれることだろう。
ビーバーたちが作ったダムは野生生物たちにとっても貴重な水路となるからね。
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