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家の騒音は厄介な問題だ。僕もこれまで色んなアパートに住んできたけど、やっぱり安い部屋ほど壁が薄い。なので自分で吸音材を購入して壁に設置してやり過ごしたりしたけど、結局どんなに対策しようと、隣が静かにする気がない住人だったら意味がない。

仕方がないので引っ越してしまったんだけど、やっぱりその選択は正解だったと思う。生活音がやかましい人間って、クレームを入れても聞きやしないし、管理会社もそういう部屋の住人に対しては、あまり強く警告をしてくれない。

僕は男だからまだいいけれど、これが女性だったら下手にクレームを入れると逆に相手が恫喝してくるんじゃないか? って感じの輩もいるだろうし、怖いよね。今日は、アパートの騒音話。どうすればこの問題を解決できるのかという話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)

「隣人のテレビの声やいびきが聞こえる」

先日、ガールズちゃんねる「安アパートの騒音」というトピックが立っていた。ちょうどいいのでここから、実際に起きたアパート騒音問題の実例を引用させていただきたい。

生活音で苦情は言わないけど、子供の走り回る音とジャンプして伝わってくる振動は我慢できなかったな。言っても変わらないだろうし引っ越した」

「家賃が安いところってそれなりの人しか入らないからね」

サッカーとかのときはひどかったわ。『うわー』とか聞こえるの…今回特に深夜だったから。前の住人のときはそうじゃなかった」

「鉄骨アパートと木造アパートに5年間くらい住んでた。どちらも変わらず音は筒抜け。隣人のテレビの声やいびきが聞こえるってことはこっちの生活音も漏れてるんだなぁって思ってたし、やっぱり本気でイライラすることも多くて耐えられなくてお金貯めて少し高い鉄筋コンクリートに引っ越して半年、上下左右の人生活音がほとんど聞こえなくて本当に快適だよ」

と、上記のようにこのトピックにはアパートでの騒音問題の当事者となった人たちの散々な経験談が寄せられている。

やっぱり子供が上階にいるってキツいよね。僕も過去にそういう家族が上に住んでた時期あるけど、子供のテンションが上がるごとに天井から埃が落ちて来るから凄く嫌だった。

つらかったら物件探しから始めよう

こういう問題って、内見段階だとなかなか表に出て来ない。しかも、部屋を借りる際には隣とか上に住人がいない部屋を希望して入居するって人も多いだろうし。ところがいざ暮らしてみると、いつしか隣、上下の階に誰かが入居して、それをきっかけに静かな生活が一変してしまうことだってあるのだ。

僕の友人にも、上の階に住んでいる外国人の足音で毎日参っていると嘆く者がいる。ちょいちょいSNSで愚痴ってるので、アレは相当なストレスになっているはず。

アパート暮らしというのは昔の貧乏長屋暮らしと同じようなもので、お互いに気を付けて生活すること前提の建物なんだろう。みんながみんな、隣近所に気を遣って生活していれば、そこまで問題も起きないはずだし。

でも今の時代、働き方も多岐にわたるし、夜勤の人もいれば日勤の人もいる。それぞれの生活スタイルが違うため、どうしても同じ建物内で暮らしていると、生き方の齟齬が生まれてしまって、それが騒音問題化することもある。

その上、ちょっとでもクレームを言うと神経質呼ばわりされたり、逆恨みをされて、騒音の原因となった部屋の住人に嫌がらせをされるような時代でもある。結局、お金が許すなら壁が分厚いしっかりした部屋を借りるのがいいのだ。

もちろん、「お金がないから壁の薄いアパートに暮らしてるんだ!」という意見が出るのも分かるけど。実際、引っ越して安穏を手に入れた自分としては、これが唯一にして絶対の、波風の立たない解決法と思っている。

現状、アパート内で響き渡る騒音にイッライラしながら暮らしている方は、気分転換に部屋探しをしてみよう。なんかいい感じの物件に目星をつけておくと、引っ越し費用の目安も分かるし、それに準じた貯蓄もスタートできる。

特におすすめは、戸建て。戸建ては本当に、様々な騒音と距離を置くことができる。今なんて、空き家バンクなんて言って、安い物件を案内してくれるところもあるので、賃貸物件を探す際には、お住まいの地方自治体空き家バンクを頼ってみるのもいい。

ただし、こういう空き家の大半はネット回線が通ってないので、自分で契約しなければならないなど、初期投資はやや掛かってしまうし、戸建て料金になるのでネット代もアパートより高めにはなる。そこだけ注意だ。

隣人のテレビの音が聞こえる… アパートの騒音問題、結局どうすればいいのか