29日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、ジャーナリストの青木理氏と臨床心理士のみたらし加奈氏がウクライナ情勢について持論を展開。その内容に疑問の声が相次いでいる。

 ドイツウクライナに戦車を供与したニュースを議論。この件について、青木氏は「ドイツっていう国は歴史的にナチスドイツの歴史なんかもありますから。他国の戦争に積極関与するとか、武器を供与するとかってことに関して、慎重だって面もおそらくあったんだと思うんです」と指摘する。

 ​>>『サンモニ』青木氏、ウクライナ侵略「アメリカが追い詰めた」とロシア擁護? 疑問の声相次ぐ<<​​​

 続けて、「世論もかなりこれに反発してたんだけれども、もうポーランドなんかはこの供与の準備を始めちゃったりとか、あるいはアメリカはM1エイブラムスを出すんだっていうようなところを言い始めて、結局は外堀が埋められてしまって、ドイツも認めざるを得ないっていうところに追い込まれたっていうのが実情に近いのかなとは思う」などと語った。

 その後、司会の関口宏から感想を質問されたみたらし氏は「もともとプーチンウクライナ侵攻の中で苦しい大義名分の中には、ゼレンスキー大統領ネオナチ化も挙げていたんですね。だからこそ、ナチを否定するドイツが今回戦車を出したっていうところに関しては、すごく追及されるべきところなのかなっていう風に考えています」と話した。

 出演者の発言に、視聴者からは「ウクライナは攻撃された側で自国領土防衛と奪還のために戦っている。なぜナチを持ち出すのか意味がわからない」「戦車供与がけしからんって、じゃあウクライナロシアに侵略されても良いのか?」「ドイツは他国の侵略を成功させることを防ごうと苦渋の決断をしたのではないのか」「2人の発言は公共の電波に乗せるべきものではない。偏りすぎている」と憤りの声が上がる。

 また、「この人たちは武力行使したロシアを責めずにウクライナの責任に言及している。レッドチームだとしか思えない」「ウクライナ市民のことを何も考えず、共産主義を守ろうとしている」「間接的にウクライナに負けろと言っている」などと疑問も。一方で、「青木氏の指摘は一理ある」「理解はできる」という声もあった。

 ロシアウクライナ侵攻以降、視聴者から「ロシアを擁護しているのではないか」という指摘が出る内容がたびたび出ている『サンデーモーニング』。多くの視聴者は番組から発信される「風」に疑問を持っている。

画像はイメージです