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スズキがEV攻勢を開始 二輪車、船外機でも

スズキ・ジムニーのEV(電気自動車)仕様が、今後数年以内に欧州市場へ投入される可能性がある。

【画像】スズキが本格的なEV攻勢を開始!【EVラインナップの予告画像とジムニーを写真でじっくり見る】 全56枚

スズキ1月26日2030年度までに日本・欧州・インドで5~6車種の新型EVを投入すると発表した。また、電動化関連に2兆円を投じ、そのうち5000億円をバッテリー関連に充てることで、電動化を推進していく。

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スズキ・ジムニーは欧州でも1.5Lターボ仕様が支持を得ているが、厳しい排出ガス規制に直面している。

まず、2023年度に軽商用EVを日本に投入し、その後2030年度までに6車種を展開する予定だ。欧州とインドでは、2024年度に1台目のEVを投入し、2030年度までに欧州で5車種、インドで6車種を展開する。

また、日本では軽自動車や小型車向けの新しいハイブリッド技術を開発し、顧客に幅広い選択肢を提供するとしている。

二輪車においても、小型・中型車で2024年度にEVを投入。2030年度までに8車種に拡大する。

湖畔・河川向けの小型船外機では2024年度にEVを投入し、2030年度までに5機種を展開。海洋向けの大型船外機ではカーボンニュートラル燃料での対応を検討しているという。

「ジムニーEV」は欧州のみ?

スズキは先日、インドで開幕したAuto Expo 2023で四輪EVコンセプト「eVX」を公開したが、これが2024年度に欧州とインドへ投入される1台目のEVになるようだ。eVXコンセプトは、全長4300mm、全幅1800mm、全高1600mmと現行のエスクードに近いサイズ感のクロスオーバー車で、約550kmの航続距離を持つとされる。

ジムニーのEV仕様について詳細は確認されていないが、そのコンパクトなサイズを考えると、eVXと基本構造を共有することはないだろう。コストを抑えるためにも、現行の内燃機関車をベースとする可能性がある。

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上段右にジムニーらしきシルエットが。しかし、日本向けのラインナップには載っていない。    スズキ

スズキが公開した予告画像では、ジムニー特有の2ボックスシルエットや5スロットグリルが確認できる。星型のヘッドライトはこれまでになかったデザインだ。

しかし、ジムニーのEV仕様が実現したとしても、日本に投入される可能性は低い。日本向けに投入するという6車種のシルエットの中には、ワゴンRハスラーと思われる車両があるものの、ジムニーらしき姿は見当たらない。予告画像を見る限り、現時点では、欧州にのみ投入予定のようだ。

2023年度に日本へ投入する軽商用EVは、エブリイになると予想される。


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