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 まるでパンダと一緒に仲良く食事をしているようにしか見えない。「オオアリクイの前足がパンダそっくりに見える件」は以前もお伝えしたかと思うが、人間の脳って一度思い込んじゃうと、もうそういう風にしか見えなくなるから困る。

 オオアリクイのモフモフで大きな前足の模様があまりにもパンダに似すぎているのだ。

 

【画像】 前足にパンダを宿したオオアリクイ

 オオアリクイはその名の通りアリが主食だ。一日で約3万匹ものアリや白アリを食べる為、強力な前足の爪を使って、アリ塚や朽ち木を掘り崩していく。

 かなりの力作業となるため巨大化したのかもしれないが、まさか擬態化までしているとは!

 その白と黒の模様があのジャイアントパンダそっくりなのだ。

Mr. Anteater- have a arm that look like a Panda

・合わせて読みたい→もうパンダにしか見えない!?足にパンダを宿したオオアリクイ(動画あり)

 前足で掘り崩しているその様は、まるでパンダと一緒にアリを食べているように見えるから困る。いや別に困らないし、逆に面白いんだけど。

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オオアリクイの興味深い生態

 野生のオオアリクイは、中央、南アメリカの密林やサバンナに生息する。体長は1m前後(尻尾を除く)で、体重は40kg前後。

 歯がないかわりに、60cmも伸びる舌を使って、舌でアリやシロアリを舐めとって食べる。その為、舌は絶えず唾液でねばねばしている。舌を口に出し入れできる回数は1 時間あたり 160 回ほどだ。また、嗅覚は人間の40倍もあるそうだ。

 前足はとにかくすごい力を持っている。長い爪で、地面を掘ったり朽木を崩したり、アリ塚をこわしたりする。

 また尻尾が長くてモフモフなのも特徴だ。その長さは70~90cmほど。寝るときは尻尾を体に巻きつけて毛布代わりに使い、気温が下がったときに体温を保つのに役立てている。

 そしてやはり興味深いのは、なぜか前足がパンダのように見えることだ。これは人間にそう見えるだけなのか?あるいは何か理由があるのか?ちょっと調べてみたんだけど、正確な理由が分からなかった。

 オオアリクイは通常1回の出産で1匹の赤ちゃんを産む。赤ちゃんは生後1か月ほどで歩行できるようになるのだが、生まれてから6か月から長くて1年、母親はずっとその大きな体に赤ちゃんを背負って生活するという。

 赤ちゃん時代から前足にパンダが宿っているね。

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photo by iStock
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 その寿命は野生下で約16年と考えられているが、生息地の破壊、攻撃的な動物と誤解されての駆除(オオアリクイは、危機を感じた際にカギ爪をふりかざして防衛行動に出ることがある)、毛皮用や娯楽としての狩猟などにより生息数は減少していており、絶滅危惧種に指定されている。

12 Astonishing Giant Anteater Facts - Fact Animal / written by parumo

 
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パンダの頭をくっつけた?オオアリクイの前足の擬態っぷりがすごい