ザ・フーが、オーケストラと共演した2019年のコンサートの模様が、『ウィズオーケストラライヴ・アット・ウェンブリー』として商品化されることが決定し、収録曲「Baba O'Riley」が先行リリースされた。

 2019年7月6日ザ・フーは40年ぶりに英ロンドンのウェンブリー・スタジアムでヘッドライン公演を行った。同年の【Moving On!ツアー】の唯一のUK公演で、50人のオーケストラと共に、『四重人格』、『トミー』、『フーズ・ネクスト』、『フー・アー・ユー』などからの名曲の数々に加え、当時リリース前だった13年ぶりのスタジオ新作『WHO』収録曲も演奏した。

 この公演のライブ音源20曲を収録したアルバム『ウィズオーケストラライヴ・アット・ウェンブリー』が2023年3月31日に発売される。2CD+Blu-ray Audio形態でのリリースとなり、Blu-ray Audioにはドルビー・アトモス、STEREO、5.1音源が収録される。

 バンド・メンバーは、ピート・タウンゼント(G/Vo)、ロジャー・ダルトリー(Vo)、サイモン・タウンゼント(G)、ローレン・ゴールド(Key)、ジョン・バトン(B)、ビリーニコルス(Backing Vocal)、ザック・スターキー(Ds)、ケイティ・ジェイコビーViolin)、オードリースナイダー(Cello)で、プロデュースは、ロジャー・ダルトリー、キース・レヴェンソン、リチャード・ウィッタカーが務めた。

 ザ・フーオーケストラと共演することは、ボーカリストのロジャー・ダルトリーが長年抱いてきた野望だったそうで、「ザ・フーオーケストラと組んだというだけで、ピートと私の音楽表現に妥協が生じるわけがない。クラクションよろしく管楽器鐘を鳴らして全力疾走するザ・フーそこにいる」と語っている。

 また、ピート・タウンゼントは、「ロジャーが今回のツアーに“Moving On!”(=前進あるのみ!)という名を授けた。私も大いに気に入っている。それこそ我々ふたりがやりたいことだ。新しい音楽を、フーの名曲を、すべて新たな胸躍る形で演奏しながら前進していく。リスクは伴うが、失うものは何もない」とコメントしている。

◎リリース情報
アルバム『ウィズオーケストラライヴ・アット・ウェンブリー』
2023/3/31 RELEASE
<2CD+Bluray>
UICY-16123 6,600円(tax incl.)
https://umj.lnk.to/TheWho_olw

ザ・フー、オーケストラと共演した2019年のウェンブリー公演が商品化